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裏金疑惑が県警にも“飛び火”、公表「寝耳に水」/神奈川県

2009年12月25日

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会見で県警の預け金について明らかにした松沢知事=県庁

会見で県警の預け金について明らかにした松沢知事=県庁

 県職員による公金詐取容疑事件の告訴を受ける県警にも、身内の裏金疑惑が浮上した。24日の松沢知事の会見で突然明らかにされたもので、内部調査の途中での公表は「寝耳に水」(県警幹部)。県警は同日夕方に急きょ記者発表を行うなど対応に追われた。「詳細はまだ分からない」との戸惑いの一方で、「こちらに“火だね”があっては、県職員に対する捜査にも支障が出かねない」と、疑惑の広がりを心配する声も出ている。

 知事会見を受け、午後5時半からの記者レクチャーに臨んだ県警の冨岡昭彦会計課長は、預けを行っていた部署や金額に関する質問には「まだ分からない」「詳細は分析中」と繰り返すのみ。

 知事部局の8人を大幅に上回る81人が関与を認めたことについては、「遺憾」としながらも、「正直に答えてくれた結果ではないか」と、苦しい弁明に終始した。

 81人への聞き取りで、「捜査で急に必要になったものを迅速に調達するためだった」との回答を一部得ていることを明かしたが、公金の私的流用については、「現段階では確認されていないが、(調査の進展次第では)可能性がないとはいえない」と口ごもった。

 県と歩調を合わせて県警が発表しなかったことについて、県警幹部は「詳細が把握できていないので、まだ公表できる段階でない。隠すつもりは全くなかった」と釈明。調査が遅れている理由として「対象人数の多さ」を挙げ、県が行う第三者機関の調査には間に合わせたいとの意向を示した。

 捜査幹部は「調査で私的流用などが明らかになれば、(身内を)捜査しなければならないだろう」と困惑を隠さない。中堅の県警職員は「これまでも、北海道警などの裏金が大きな問題になっていたのに…。本当に私的流用がないものかどうか」と、新たな不祥事の発覚に肩を落としていた。

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