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ツイッターで客呼び込めるか 福岡で社会実験

2010年2月11日

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 「ツイッター」で街は活気づくか?――インターネットの人気サービスの影響力を確かめる社会実験が、福岡市中心部の大名地区で12〜14日にある。洋服店など地区の約60店が買い物情報や店主の独り言をネットに流し、一般の人にも書き込んでもらう。リアルタイムでつぶやく新メディアの可能性を探る試みだ。

 ツイッター利用者は国内500万人、世界で1億人と言われる。仲間うちの交流だけでなく、広報に使う企業も急増中。実験では、大名の店が一斉にツイッターを使い、地域をまるごとPRする。

 大名は福岡・天神の西側にあり、個性的な小規模店が並ぶ。実験は、市内のIT企業などでつくる天神・大名Wi(ワイ)Fi(ファイ)化協議会と福岡県が主催。新メディアが街の魅力アップに役立つのかを調べる。

 ツイッターでは、同じ話題で不特定多数の人と盛り上がりたい場合は、話題の題名をキーワードとして明記するルールがある。今回の実験では、ツイッターの検索機能で「#daimyo」と打ち込めば、参加した店が何をつぶやいているか見られる。一般の人もこのキーワードを使って書き込めば、情報を双方向にやりとりできる。

 実験の様子は、商業ビルや駅など市内500カ所以上にある街頭ビジョンで断続的に流す。コミュニティーラジオ局の天神エフエム(77.7メガヘルツ)も、パーソナリティーがツイッターで参加し、書き込まれた情報を放送する。

 同協議会の杉山隆志事務局長は「地域全体、メディアミックスでツイッターに取り組むのは全国初ではないか」と話す。地元有志の街おこし団体「大名会」の大坪潤会長は「店と客だけでなく、店と店の距離感も縮まりそう」と期待する。(古田大輔)

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