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2010/02/11 13:56 KST
韓日併合は「民族のプライドに傷」、岡田外相


【ソウル11日聯合ニュース】訪韓した日本の岡田克也外相は11日、韓日外相会談後の共同記者会見で、ことし100年となる韓日強制併合と関連し、「100年前に起こったことは、韓国人が国を奪われ民族のプライドが深く傷つけられたことだったと思う」とし、そうした人々の気持ちを理解できると述べた。岡田外相の発言は、日本の民主党政権が歴史問題について初めて公の立場を表明したもので、注目される。

 岡田外相は続けて、「合併された側の痛みを記憶し、被害者の気持ちを決して忘れてはならないと思う。その上でこれからの100年を見据え、真に未来志向の友好関係を強化していこうと思う」と述べた。

会見する岡田克也外相=11日、ソウル(聯合ニュース)

 また、鳩山内閣は村山談話を継承していると説明し、過去の歴史から目を背けず、前を見て心から未来志向的な日韓関係を発展させていくと重ねて表明した。村山談話は、1995年8月15日に開かれた戦後50周年の終戦記念日に、当時の村山富市首相が太平洋戦争と戦争以前に行った侵略や植民地支配について公式に謝罪した談話。

 岡田外相は天皇の訪韓と関連しては、諸般の事情を考慮し慎重に検討する姿勢を示した。ことしは韓日関係における大きな転機の年になるだろうとしながら、両国が設置に合意した韓日文化交流会議を通じ、両国国民の交流を活性化したいと表明した。

 在日韓国人ら永住外国人の地方参政権問題については、日本政府としては検討中だと述べ、この問題が韓日関係に悪影響を与えないよう、両政府が努力する必要があるとした。

 外交通商部の柳明桓(ユ・ミョンファン)長官と岡田外相はこの日の外相会談で、北朝鮮が6カ国協議復帰の前提条件として平和協定会談と対北朝鮮制裁の解除を求めていることに関し、北朝鮮が協議に復帰し、非核化が実質的に進展した後にこれらが可能だとする立場を確認した。両外相は、制裁基調と対話という両面からのアプローチを維持し、協議に参加する5カ国の緊密な協議に基づき、北朝鮮の早期復帰に努めていくことで一致した。

 柳長官は記者会見で、近ごろ北朝鮮と中国の高官が互いの国を訪問していることについて、中朝の接触がすぐに6カ国協議再開につながるかどうかは予断し難いが、こうした接触が前向きな流れにつながり6カ国協議が近く再開され、北朝鮮核問題の解決に進展があるよう期待していると述べた。

 岡田外相は、「北東アジアの平和と安定を目指し、核とミサイル、拉致問題の解決が必要だとの認識を改めて確認する」と述べ、5カ国が結束を維持し、いわゆる「戦略的忍耐」を備えることが重要だと強調した。

 両外相はアフガニスタン支援について、韓日の協力をさらに強化するという原則の下で、韓国の地方復興チーム(PRT)が活動予定のパルワン州で具体的な協力策を検討することにした。韓日自由貿易協定(FTA)交渉についても、協力を続けることで一致した。

握手を交わす韓日外相=11日、ソウル(聯合ニュース)

japanese@yna.co.kr