会談を前に、韓国の柳明桓外交通商相(左)と握手する岡田外相=11日午前、ソウルの外交通商省(共同) 岡田外相「民族誇り傷付けた」 日韓、未来志向を確認【ソウル共同】岡田克也外相は11日、韓国の李明博大統領、柳明桓外交通商相とソウルでそれぞれ会談し、日韓併合(1910年)から100年になることを受けて未来志向の関係強化を確認、柳氏との共同記者会見で併合に関して「民族の誇りを傷つけた」との見解を表明した。韓国側の「被害者」感情への理解も強調した。 韓国では併合100年を契機に、歴史認識問題をめぐる「前向きな姿勢」を日本側に求める世論が強まっていた。岡田氏は友好促進を図るため、村山首相談話を踏まえつつ、あらためて植民地支配への見解を示す必要があると判断したようだ。 岡田氏は共同会見で、日韓併合について「韓国の人々にとって国を奪われ、民族の誇りを深く傷つけられた出来事だった」と指摘。「私は日本人であることに誇りを持つ。それゆえに国を奪われ、民族の誇りを傷つけられた人々の気持ちが理解できる。併合された側、痛みを覚える被害者の気持ちを決して忘れてはいけない」と強調した。 李氏は「(併合100年の)今年は重要な年だ。うまく乗り越え、未来に向けた契機にしたい」と岡田氏に伝えた。 【共同通信】
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