福岡、佐賀、兵庫など6県警の合同捜査本部は10日までに、民事訴訟を起こされているとうそを言って、取り下げ費用名目で現金をだまし取ったなどとして、詐欺などの疑いで東京都杉並区和泉3丁目、無職城拓馬容疑者(28)ら計6人の男を逮捕した。
兵庫県警によると城容疑者ら4人が容疑を認め、2人は否認している。
捜査本部によるとグループは昨年4月から今月にかけ、38都道府県で165人から計約2億1千万円をだまし取った疑いがある。福岡市博多区の暴力団の資金源になっている疑いもあり捜査本部が10日に暴力団の事務所を家宅捜索した。
城容疑者らの逮捕容疑は昨年11月、兵庫県加古川市の介護福祉士の女性に訴訟取り下げ費用名目で現金60万円を振り込ませ、だまし取るなどした疑い。
捜査本部によると、グループは「日本管財事務局」や「日本管財センター」を名乗り「民事訴訟裁判通達書」とのはがきを郵送。受け取った人からの電話に「弁護士を紹介する」「取り下げ費用が必要」などと言って現金を振り込ませていた。
=2010/02/10付 西日本新聞夕刊=