【政治】岡田外相「民族誇り傷付けた」 日韓外相、未来志向を確認2010年2月11日 16時48分
【ソウル共同】岡田克也外相は11日の日韓外相会談で、今年が日韓併合(1910年)から100年になることを踏まえて未来志向の関係強化を確認し、共同記者会見では、併合に関して「民族の誇りを傷付けた」との見解を表明した。韓国側の「被害者」感情への理解も示した。 韓国では併合100年を契機に、歴史認識問題をめぐる「前向きな姿勢」を日本側に求める世論が強まっていた。岡田氏は植民地支配に関する見解をあらためて示し、友好促進につなげたい考えとみられる。 会談で、韓国の柳明桓外交通商相は永住外国人への地方選挙権付与法案の早期成立に期待感を表明したが、岡田氏は法案の今国会提出に向けた政府、与党調整が難航していることを受けて「政府として現在、検討中だ」と述べるにとどめた。 岡田氏は共同会見で日韓併合について「韓国の人々にとって国を奪われ、民族の誇りを深く傷付けられた出来事だった」と指摘、「併合された側、痛みを覚える被害者の気持ちを決して忘れてはいけない」と強調した。 年内の天皇訪韓の可能性では「慎重に検討したい」とだけ述べた。
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