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2/10:宮本武蔵はダ・ビンチらしい。

高校時代の担任が世界史の先生だったけど、その先生はとにかく教科書を順番通りにやらない人で、急に後ろの方から始めたと思ったら、その話が前に繋がったり、スペインの話をするのに、アメリカの全然関係ないように見える小さな事件から始めたりする。要は、それだけ世界というのは影響しあっているという話なんだけど、その関係ないものが繋がっていく論理が毎回刺激的ですごく楽しかったんですよ。


残念ながら、授業内容はもう忘れちゃいましたけど・・・。



「宮本武蔵 ―双剣に馳せる夢―」を見ていたら、その先生を思い出してしまった。押井守原案脚本で、見に行きたいなあと思ってるうちにあっと言う間に終わってしまった映画。本当は押井守じゃなくって西久保瑞穂監督作品なんだけど、もう全編押井守一色。これは映画じゃなくってドキュメンタリーで、しかも、宮本武蔵のドキュメンタリーというよりも、押井守が「ボク、宮本武蔵について資料集めしてましたよ〜」という報告みたいな作品。


押井守はもともとストーリーのなかに批評や考えを反映させて感想文映画を作る名手だと思うんだけど、年を取るほどにストーリーを作る部分は弱くなってきて「スカイ・クロラ」とかは正直「?」。でも、「立喰師列伝」みたいな”演説”は相変わらず素晴らしく面白い。この「宮本武蔵」も現代の「剣豪」宮本武蔵というイメージをはぎ取り、「多vs多の騎馬戦での勝利を目指した戦略家」という目線から、曰く”本当の"宮本武蔵の話を延々延々話している。しかも、武蔵の合理性を説明するのに、中世のヨーロッパの話から始めるという話の組み立て。


映画としてはどうかと思うけど、お話としては楽しい。何よりボクは押井守の語り口というかリズムが大好きなので、どんな内容でも話してくれてたら、それで満足できる部分がある。2時間でも3時間でも続いて欲しいと思う。短いのが不満。


押井守本人の授業は陰気で面白くないだろうけど、「押井守脚本の授業」ならいくらでも聞きたい。この映画はヒストリーチャンネル的なものを目指していたみたいだけど、押井守作の教育番組、やドキュメンタリーをNHKかNONFIX辺りでやってもらえないだろうか。


 



そうそう、サンデー本日発売です。今回のサンデーは「神のみカラー祭り」!雑誌表紙+攻略女子14人カラーピンナップ+ポスター+本文カラー1p!


特に14人描き下ろしは死ねた。印刷では小さくなっちゃったけどね(キャラ一部切れてもいいからもっとキャラ大きめにトリミングした方がよかったかな・・・)今週だけは買って欲しいなあ・・・。こんだけ時間かかって今回評判悪かったら、もう切腹ものですよ!どうぞよろしくお願いします。

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