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2010年2月10日(水) 19:10 |
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養殖のりの色落ち被害が深刻に
岡山県では養殖のりの色落ち被害が深刻となっています。 先月、苫田ダムの水を緊急放流する対策に打って出ましたが、はたしてその効果はあったのでしょうか。 岡山市内ののり生産者を取材しました。
岡山市南区小串、竹原さんの海苔加工場では、今年に入って海苔の色落ちに悩まされていました。 海苔は海水に含まれる窒素などを栄養分にしています。 今シーズン、瀬戸内一帯では、栄養分を吸収してしまうプランクトンが大量発生したことなどで色落ちが深刻化しました。 先月、岡山県と国交省は県漁連の要望に応える形で、苫田ダムの水を4日間通常より多く放流しました。 栄養分を含んだダムの水を少しでも海に流そうというものです。 濃い黒色が戻ってきました。 岡山県産の海苔が一堂に集まる岡山県漁連です。 業者が海苔の質を見極めながら値段を付けていました。 見栄えだけでなく味にも影響するという海苔の色落ち、ダムの放流後は色の濃い海苔が増えてきたといいます。 一方、香川県では依然色落ち被害が続いています。 水がとぼしい香川県では、ダムの水を上乗せで放流することは難しいためです。 本来、よりすぐりの海苔が並ぶはずの品評会でも、中には色落ちしたものが見られます。 香川県の場合、栄養分を含んだ恵みの雨が降ってくれることを期待するしかないのが現状です。
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