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2010年2月10日(水) 19:10 |
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川魚大量死は岡山市の補修工事
先月、岡山市中区の用水路で天然記念物のアユモドキを始め、数百匹の川魚が死んだ問題です。原因は岡山市が用水路の上流で行っていた補修工事によるものだったことが分かりました。
先月21日、川魚が大量に死んでいるのが見つかった岡山市中区国府市場の用水路です。 川に生息していたオイカワやタナゴなどが数百匹、更には岡山市と滋賀県でしか確認されていない絶滅危惧種・天然記念物のアユモドキも死んでいるのが確認されました。 原因は、岡山市が前日に上流で行った用水路の工事でした。 市が行った水質調査で、上流の工事現場から通常の数値を超えるアルカリ成分が検出されました。 市の説明では、川底の補修を行うためコンクリートを使用、その石灰のアルカリ成分が雨で、川魚が生息する下流に流れ出たということです。 用水路は天然記念物の生息地のため市は、文化庁の許可を得て環境に配慮した計画を立て工事を行なったとしています。 これまで岡山市は天然記念物のアユモドキを守ろうと、地域の小学校や公民館、町内会などと協力して保護に努めてきました。 皮肉にも今回は、その岡山市の工事による川魚の大量死です。 この地域では20日経った今でも川魚の姿はほとんど見られないといいます。 今回の事態を防ぐ手立てはなかったのか。 岡山市では今後、環境に配慮した工法を採用するなど水路工事の体制を見直したいとしています。
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