ホンダ:米で「アコード」などエアバッグ欠陥でリコール

2010年2月10日 10時54分 更新:2月10日 12時57分

ホンダのアコード
ホンダのアコード

 【ワシントン斉藤信宏】米国ホンダは9日、08年から09年にかけてリコール(回収・無償修理)を実施したエアバッグの欠陥問題で、主力車種の「アコード」や「シビック」など約42万台を米国とカナダで追加リコールする、と発表した。同じエアバッグの欠陥問題でのホンダのリコール台数は、今回のリコール分を加えると北米で計約91万7000台に達する。

 米国ホンダによると、欠陥の見つかった車種は、運転席のエアバッグが膨らむ際、膨張装置の圧力が強すぎるために装置の入った容器が破損し、その破片が飛び散り運転手にけがをさせる恐れがあるという。米国内では死亡事故1件を含む人身事故12件が報告されている。

 今回の追加リコールの対象車種は、08年11月と09年6月に実施したリコールには含まれなかったもので、これまでに事故の報告例はないが、「100%事故が起こらないという確証はない」(米国ホンダ幹部)として、追加リコールに踏み切った。対象となるのは、米国で販売された01、02年型「アコード」「シビック」「オデッセイ」「CR-V」に加えて02年型「アキュラTL」の計5車種。

 米国ではトヨタの大規模リコールやプリウスのリコール発表があったばかり。相次ぐリコールで、日本車への信頼が一段と低下する可能性も出てきた。

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