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【芸能・社会】

最高齢、最長在職の貝塚市長引退 83歳「市民として発展に協力」

2010年2月10日 23時01分

 大阪府貝塚市長を引退し、花束を受け取る吉道勇さん=10日午後、貝塚市役所

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 大阪府貝塚市の市長を10期40年務めた吉道勇さん(83)が10日、任期満了で引退した。全国の市長で最高齢、最長の在職期間だった。就任は大阪万博が開かれた1970年。市役所の会議室に集まった職員を前に、吉道さんは「40年間で総理大臣が23人もかわった。今後は一市民として貝塚市の発展のため協力したい」と感慨深げに話した。

 公害問題の解決や情報技術(IT)、食品企業などの誘致に力を入れた市政を振り返り、「市長一人が仕事をするわけではない。みなさんがそれぞれの部署で努力した結果がこの街」と強調。「私のような古だぬきが居座っていては志のある人が出てこない」などと、時折ユーモラスな表現を交えて語りかけた。

 その後、玄関で花束を受け取り「多少不満はあるかもしれないが、私は10期40年間みなさんの負託におおむね応えてきた。これから元気で酒を飲めるのは無上の喜びです」と笑いを誘い、職員や市民の大きな拍手に包まれ、笑顔で市役所を後にした。

 12日からは吉道さんの下で副市長を務めた藤原龍男さん(57)が市長に就任する。

(共同)
 

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