岡山放送局

2010年2月10日 18時41分更新

同和恐喝事件で7人を起訴


東京の出版社の社員らがにせの同和団体などを名のって企業を脅して高額な書籍を売りつけたとして逮捕された事件で社員ら7人が10日、恐喝などの罪で検察に起訴されました。

起訴された社員の1人は、「本社からの指示だった」と供述していることが警察への取材でわかりました。

起訴されたのは東京の出版社「エス・ビー・ビー」の元岡山営業所長、小鷹幾也被告(62)と社員らあわせて7人です。

起訴状によりますと小鷹元所長ら7人は岡山県と広島県の6つの企業ににせの同和団体などを名のって同和関連の本を購入するように電話をかけ、「どうなってもいいんじゃなぁ」などと脅して書籍代28万円あまりを口座に振り込ませたとして恐喝などの罪に問われています。

10日起訴された7人のうち、社員の1人は、「東京にある本社からの指示で恐喝を行った。金も本社の口座に振り込ませていた」と組織的な犯行をほのめかす供述をしていることが警察への取材でわかりました。

また警察によりますと、社員は一度とった契約が破棄されたり、契約から半年以内に代金が支払われなかったりすると罰金が課されることもあったということです。

警察では組織的な恐喝事件の疑いがあるとみて事件の全容を解明することにしています。

この事件では社員ら8人が逮捕されていましたがこのうちの1人は処分保留のまま釈放されています。