岡山放送局

2010年2月10日 18時41分更新

AMDAがハイチ活動報告


カリブ海のハイチで起きた大地震の被災者を支援している岡山市の国際医療ボランティア団体、「AMDA」のメンバーが帰国し現地では今後感染症対策を進めることが最大の課題になっていることを明らかにしました。

AMDAでは先月12日にハイチで起きた大地震の被災者への医療支援を進めるためこれまでにあわせて22人の医師や看護師などを派遣して活動を続けています。

このうち、第1陣のメンバーとして3週間あまりにわたって現地の保健所などとの連絡調整役を務めていたAMDAの職員、ニティアン・ヴィーラバグさんが9日帰国し、10日岡山市で記者会見を開きました。

このなかでヴィーラバグさんは、地震から4週間が経ついまでも、現地の衛生状態は悪く、手足の切断を余儀なくされる人たちが後を絶たたないと明らかにしたうえで、手術のための器具や医薬品が不足する状態が続いていると指摘しました。

また、現地ではこのあと夏に向けて気温が上がり、ハリケーンなどによる雨が多い時期を控えていることから今後はコレラなどの感染症の蔓延に十分注意する必要があると指摘しました。

AMDAでは今後、手足を失った人たちに義足などでの生活を支援するリハビリ活動を行う一方で、感染症の蔓延に備えて今後、内科の医師を現地に派遣するなどの準備を進めることにしています。