岡山放送局

2010年2月10日 18時41分更新

無資格で重機検査行い行政処分


フォークリフトの事故防止のために義務づけられている検査を岡山市の業者が資格のない者にさせていたとして岡山労働局は、10日、この業者のフォークリフトの検査業務について6か月間の業務停止命令を出しました。

処分を受けたのは、重機の販売や検査業務などを行っている岡山市北区久米の「東洋重機工業」です。

岡山労働局によりますと、この会社は、平成17年4月から去年9月までの間、法律で定められた検査資格のない検査員に県内のあわせて292台のフォークリフトの検査を行わせていたということです。

労働局によりますと、この検査員が検査したフォークリフトでの事故はないということですが、労働者の安全を脅かす危険な状態だったとして10日、この会社のフォークリフトの検査業務について6か月間、業務停止とする処分を出しました。

フォークリフトをはじめとする建設機械については整備不良などによる事故を防ぐため自動車の車検に当たる検査が1年に1回、義務づけられています。

岡山労働局は「検査員に資格がないことは会社も把握しておらず、故意ではなかったとみられるが労働者の安全確保のために重要な検査であり、会社の責任は重いと判断した」と話しています。