韓国長期国債、外国人の購入が過去最大に

 韓国取引所は8日、外国人投資家による1月の債券買い越し規模が前月比53.2%増の6兆3991億ウォン(約4870億円)に達したと発表した。このうち、韓国国債の買い越し規模は2兆3385億ウォン(約1820億円)で、10年物長期国債の買い越し規模は過去最高の6300億ウォン(約480億円)だった。

 外国人が長期国債をこれだけ大量に購入したことは、韓国の長期的な金融・経済状況を楽観していることを示している。また、韓国が近く米シティグループの債券指数「ワールド・ガバメント・ボンド・インデックス(WGBI)」に組み入れられることに備え、事前に債券を購入しておく意味があったとみられる。WGBIは米国、英国、日本など主要先進国の国債で構成される債券指数で、全世界の債券投資ファンドによる投資指標となっている。

 このほか、韓国の債券金利が米国より1%ほど高いことも、大量購入の背景として挙げられる。IBK投資証券のオ・チャンソプ研究員は「国債など長期金融商品に資金が流入すると、長期金利が低下し、長短金利差が縮小する要因になる」と指摘した。

金起弘(キム・ギホン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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