県は20日、庄内地方の養豚場の豚4頭から新型インフルエンザウイルスが検出されたと発表した。豚への感染は09年10月の大阪府での例に次ぎ国内2例目。豚インフルエンザは家畜伝染病予防法の対象外のため出荷の規制は強制できないが、県畜産課は養豚場に対し、豚に異常がないことが確認されるまで出荷の自粛を要請した。
同課によると、13日に発熱などがあった豚10頭を検査したところ、うち4頭からインフルエンザの陽性反応が出た。その後、農水省の遺伝子検査で4頭とも新型インフルエンザと確認したという。養豚場の従業員6人のうち男性3人が、7~13日にかけ新型インフルエンザを発症しており、従業員から感染した可能性が高いとみている。
同課は「仮に新型インフルエンザに感染した豚肉でも、適切に加熱処理すれば、食べた人が感染することはない」として、消費者に冷静な対応を呼びかけている。【細田元彰】
毎日新聞 2010年1月21日 地方版