漢江に人工浮島を設置
「3、2、1、進水!」
6日午後4時20分ごろ、ソウル市銅雀大橋南端付近の河川敷で、歓声とともに巨大な円盤型の鉄骨構造物が、漢江に滑るように進水した。この構造物は人工浮島「フローティング・アイランド」三つのうち、第2の浮島の「ビバ(Viva)」。ビバの重さは、本体を浮かすための浮遊体が2100トン、本体が400トンの計2500トン。直径は長い方が82メートルで、短い方が48メートル、総面積は3271平方メートルだ。浮遊体は縦3メートル、横12メートル、高さ3メートルの鉄製ブロック134個を溶接で接合したものだ。
人口浮島を漢江に移す作業は、浮島を現場から60メートル移動するだけだったにもかかわらず、5時間20分がかかった。施行者の大宇建設は、人口浮島を支える高さ1.5メートルからなる320本の支柱の間に、長さ12メートル、太さ2メートルのエアバッグ20個を入れた。その後、支柱を外し、人口浮島に鎖を巻き付けて浮島が転がらないようにした。
6日午前11時ごろ、鎖を少しずつ解き、浮遊体の下に敷かれたエアバッグを移動する方式で、1時間に20メートルずつ移動させた。続いて人口浮島の前部が川に浸かった時点で、鎖を一挙に解くと、「ドボーン」という音を立てて入水した。現場を指揮するナ・ドンス所長は、「通常、造船所で船を進水させる際はレールを敷くが、今回は川だったため、エアバッグ方式を用いた。こういった進水式は初めてだったため不安だったが、うまくいってホッとしている」と話した。この日の進水式は、通常より水位が60センチほど低かったため、エアバッグを追加で配置するなど試行錯誤したため、予定よりも2時間以上かかった。
ビバは一時的に錨で固定され、上部施設の設置工事を終え、5月末に曳き船で最終目的地の盤浦大橋に移され、部分的に開放される。残りの第1の浮島と第3の浮島は、第2の浮島の製造場所でブロックの組み立て作業を行い、ともに4月に進水式を行う予定だ。
「フローティング・アイランド」事業はソウル市が進めているもので、総事業は964億ウォン(約73億円)。三つの浮島にはコンサート会場やコンベンションホール、水上レジャー施設などが整備され、多目的な文化スペースとなる見込みだ。
李衛栽(イ・ウィジェ)記者
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