ファン待望のエピソード『涼宮ハルヒの消失』が、2月6日(土)、ついに公開初日を迎えた。新宿バルト9、池袋シネマサンシャインでは涼宮ハルヒ役・平野綾さん、キョン役・杉田智和さん、長門有希役・茅原実里さん、朝比奈みくる役・後藤邑子さん、古泉一樹役・小野大輔さん、朝倉涼子役・桑谷夏子さん、鶴屋さん役・松岡由貴さん、キョンの妹役・あおきさやかさん、石原立也総監督、武本康弘監督、さらにMCとして谷口役・白石稔さん、国木田役・松元恵さんら総勢12名が登壇する超豪華な舞台挨拶が行われ、ファンと共に『消失』アニメ化の喜びを分かち合った。
ここでは池袋シネマサンシャインで行われた舞台挨拶より、登壇者の皆さんのコメントをお届けしよう。
涼宮ハルヒ役・平野綾
『涼宮ハルヒの憂鬱』は私がまだ10代の頃に第1シリーズが始まり、4年経ってやっとここまできたんだなと、すごく感慨深く感じました。今回の劇場版で、私がハルヒとして頑張ったことというのは実はあんまりないんです。というのは、ハルヒがあまり喋っていないということもあるんですが、4年間の集大成として、これまでのシリーズで自分が作り上げてきたハルヒを全て出せばいいと考えたからなんです。劇場版では三角関係が描かれているんですが、キョンが時々でもハルヒのことを思い出してくれるように、あそこに戻っていきたいと思ってもらえるハルヒになるようにと、一つ一つのセリフを大事に演じました。長い映画ですが何度も何度も観て、良いところを見つけていってほしいなと思います。
キョン役・杉田智和
劇場版のポスターを見ても分かるように、キョンが長門とハルヒに挟まれているんですが、キョンはどこかの美形主人公のようにはいきませんし。なので自分の中では恋愛要素を全く意識せずに、キョン自身がSOS団の一員であると認め、はっきりと自覚することを、最終的な目標としていました。長門は家族のような存在、それに対して友達・恋人の可能性を秘めたハルヒ。家族も恋人もどちらも大切な存在で、どちらを選ぶとか秤にかけるとか、それ自体が間違ってるんです!
長門有希役・茅原実里
私は劇場版のアニメに参加させていただくのが初めてだったので、まず台本の厚さに驚き、アフレコにかける日数に驚き、いろいろ新しい経験をさせていただきました。その初めての経験が私にとってとても大切な作品である『涼宮ハルヒ』でさせていただけたことに、とても感謝しています。今回、テーマソング『優しい忘却』を歌わせていただき、PVを『ハルヒ』の舞台である西宮で撮影させていただいたんですが、学校までの長い坂道やキョンがいつも自転車を停めている駐輪場、有希のマンションなどを実際に見て、作品そのままの風景が目の前に広がっていたことに驚きました。そして完成したPVを観て、まるで自分が『ハルヒ』の世界に入り込んでしまったような気持ちになり、とても感動しました。『涼宮ハルヒの消失』の有希は早く演じてみたいと思う反面、すごく難しいだろうなと不安があったんですが、絶対に演じたいエピソードだったので、こうして皆さんに観ていただける今日という日を迎えて、ホッとしております。『涼宮ハルヒの消失』が皆さんの心の中に残る作品になればうれしいです。