１９９５年にナトリウム漏れ事故を起こし、運転を停止している高速増殖炉「もんじゅ」について、経済産業省の安全性検討委員会は、１０日、運転再開を認める結論を出しました。

　福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」は、９５年のナトリウム漏れ事故以降、運転再開を目指してきましたが、排気ダクトなど器機の不具合が相次いで見つかり、これまでにあわせて４回、運転再開の日程が変更されてきました。

　原子力安全保安院は、事故後に日本原子力研究開発機構が行った安全対策を評価し、「運転再開に必要な設備の健全性が確認された」との報告書をまとめていました。これを受けて１０日、経産省の専門家による安全性検討委員会は、この報告を了承し、「もんじゅ」の運転再開を認めました。

　原子力機構では、３月末までの運転再開を目指していますが、今後、地元の自治体の同意などが必要となります。（10日14:01）