東ア選手権:韓国代表、三つの観戦ポイント(下)

(2)許監督のハートをつかむのは?

 今大会で韓国は、3試合に臨む。香港がやや物足りない相手ではあるが、国際Aマッチには独特の緊張感が漂う。国内組にとっては、許監督への最後のアピールチャンスだ。今回の代表メンバーには、李根鎬と郭泰輝(クァク・テフィ)が入り、南ア・スペイン合宿に参加したチェ・チョルスン、キム・シンウク、金根煥(キム・グンファン)が外れた。

 許監督は「今大会では、選手個々の能力やチームへの調和、競争力を見極めたい」と強調した。チームの勝利に貢献できる、実戦力のあるプレーヤーを求めているという意味だ。DFの中では、カン・ミンスやキム・ヒョンイル、イ・ギュロ、パク・ジュホが当落線上にいる。MFでは、キム・ドゥヒョンとキム・ボギョン、ク・ジャチョルらが、今回の出来次第で明暗が分かれそうだ。

(3)中国の「恐韓症」

 「恐韓症」(KOREAPHOBIA)、中国サッカーが最も嫌う言葉だ。中国は、過去に一度も韓国を破ったことがない。対戦成績は、27戦で16敗11分けと中国の完敗。中国は南アW杯本大会出場を逃したどころか、アジア地区最終予選にも残れなかった。中国全土で、中国サッカーに対する失望を超え、怒りまで噴出している。「韓国戦必勝」を誓い、総力で挑んでくる可能性が高い。

 韓国が最も気を付けなければならないのは、負傷だ。1998年のフランスW杯の直前には、黄善洪(ファン・ソンホン)が中国との親善試合で激しいタックルを受けて負傷し、W杯本大会への出場を断念している。これを教訓に、負傷には細心の注意を払いたい。

パク・ジェホ記者

スポーツ朝鮮/朝鮮日報日本語版

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