“ラストワン”引退試合の日程、会場が決まり闘志を燃やす吉田秀彦=都内のホテル
「吉田秀彦引退興行〜ASTRA〜」(4月25日、日本武道館)
次戦での引退を表明していた格闘家・吉田秀彦(40)=吉田道場=の引退試合が、「吉田秀彦引退興行〜ASTRA〜」として開催されることが8日、都内で発表された。大会を主催するジェイロックの國保尊弘社長は、吉田と、元横綱・朝青龍との対戦に前向きな姿勢を見せた。
吉田は「精神的にも体力的にも、いいパフォーマンスを出せるのがこれまでだと思って決意した」と引退の理由を説明。04年6月のマーク・ハント戦で痛めた左肩など体は限界で、朝青龍も観戦した昨年1月4日の菊田早苗戦後に「これ以上は無理だ」と悟ったという。
引退試合の相手について、吉田は「誰でもいいので、いい試合をしたい」と語るにとどめたが、昨年の大みそかで破った石井慧、名乗りを上げた同門の中村和裕、PRIDEをともにけん引した桜庭和志らとの対戦には前向きだった。
また、國保氏は「諸問題をクリアして、彼に総合格闘技をやるという気持ちがあれば面白い」として、吉田と親交がある朝青龍との引退試合の可能性に言及。現在、人選は「初歩の段階」で「いろんな可能性にアタック」するという。
02年に柔道を引退した全日本選手権の開催場所と同じ、日本武道館で総合のキャリアにも幕を下ろす吉田は「やはり最後はここで終わるのか」と感慨深げ。「最後は道着を着られればいい」と、原点に返った柔道着姿でラストマッチに臨む。
(2010年2月8日)