大相撲の元横綱朝青龍関(29)=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、モンゴル出身=が初場所中に泥酔し知人男性(38)に暴行したとされる問題で、男性は9日、警視庁麻布署の事情聴取に対し「(元朝青龍関から)車内で暴行を受けた」と説明した。捜査関係者への取材で分かった。
男性は被害届を提出しないことや「今回のことについて許す」という趣旨を記載した示談書の内容について、自分の意思としている。麻布署は聴取内容や現場の状況などを踏まえ、元朝青龍関からも任意で事情聴取するかどうか検討する。
警視庁によると、男性は1月16日未明、勤務している東京・六本木のクラブ前で元朝青龍関とトラブルになり、元朝青龍関の車に乗せられた。男性はクラブから約1キロ離れた路上で車から降り、交通事故処理中の同署員に「車内で朝青龍関に暴行された」と訴えた。
男性はその後、鼻骨骨折など全治1カ月との診断書の写しを持って同署に相談に来た。示談書は1月29日付で、元朝青龍関側の弁護士が今月2日、麻布署に提出した。
(2010年2月10日)