定型発達者もつらい…かな?

花風社・浅見淳子のブログ

連帯感?

2009-12-16 08:00:59 | 日記
裁判の間、ちょっと意外だったのは
ASDの当事者の人たちの反応だ。

ていったら失礼かもしれないが。

被告のやったことに憤慨を覚えつつも
「同じ障害を持った人間がこういうことをするのは恥ずかしい」と連帯感のようなものを表明するASDの人が何人もいた。
誤った思い込みは自分もしてしまいがちだ。
それが方向性と限度を失うとこうなってしまうのだ、と自らを戒める人たち。

当たり前の反応だと思われるかもしれない。
でも私には意外だった。

なぜなら支援者(の一部)には
天使説の支援者(の一部)には
被告をなんとか自閉症の外に追いやろうという動きもあったからだ。

「ああいう悪いことをするのは自閉症じゃない。自閉症は天使のような人たち」
「二次障害だから仕方ない」

二次障害を持っていない成人当事者はほとんどいないだろうが
二次障害は支援の対象じゃないのかしら。
そして天使じゃない人は自閉症じゃないのかしら。

そういう現実忌避の態度に比べると
「自分もいつこういうことをしでかすかわからない」と真摯に自分と向き合う当事者のほうが
ずっとマチュアに見えるのでした。

牛若丸キティちゃんです。
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