市立赤平総合病院の医師不足を改善しようと、院内の「医師・看護師確保対策委員会」が「医師確保 DVD」を自主製作した。委員長で臨床検査科技師長の東元紀(あずまもとき)さん(49)は「一人でも多くの医師が関心を持ってくれれば」と期待する。
病院は14億円の累積赤字(特例債分除く)を抱え、経営健全化が課題。9診療科に13人の常勤医師がいるが、退職予定者もいる。再建には医師の安定的確保が欠かせない。08年1月に発足した委員会の先頭に立ち、医師用住宅の新築などに取り組んだ。無料体験視察会に参加した4人の医師のうち、2人が着任してくれた。
DVDは副委員長の今野夕雨子さん、事務局長の菅井久恵さんと3人で、仕事の合間にデジタルビデオカメラで撮影、編集。交通アクセス、病院内の様子、赤平と周辺の街並みや自然などを50分にまとめた。最後の画像に流れる「春よ来い」の曲には「医師よ来い」の願いが込められている。【西端栄一郎】
毎日新聞 2010年2月10日 地方版