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小沢氏とは…“仕分け人元締”枝野氏大臣に

認証式のため首相官邸を出る枝野行政刷新相
認証式のため首相官邸を出る枝野行政刷新相
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 鳩山由紀夫首相は10日午前、民主党の枝野幸男元政調会長(45)を行政刷新担当相に起用する方針を正式に表明し、持ち回り閣議で決定した。皇居での認証式を経て正式に就任。仙谷由人行政刷新兼国家戦略担当相については兼務を解いた。枝野氏の入閣で、閣僚数は昨年9月の鳩山内閣発足当初の17人に戻る。

 枝野氏は行政刷新会議の「事業仕分け」で統括役を務めた。首相は起用の理由について「事業仕分けの第2弾をできるだけ早くやらないといけない。民主党に対する国民の信頼を回復していくため、枝野氏に陣頭指揮を執ってもらいたい」と説明。小沢一郎民主党幹事長と8日に会談した際、起用方針を説明し「全く異論はない」と了承を得たことも明らかにした。

 首相は認証式に先立ち枝野氏を官邸に呼び、行政刷新担当相起用を正式に伝達した。枝野氏は首相と会った後、記者団に「行政改革、行政刷新に対する政権の役割は大きい。その仕事を着実に進めていくことが政権に対する期待と信頼を高める」と決意を表明した。

 枝野氏起用は仙谷氏の負担を大幅に軽減する狙いもある。仙谷氏は国家戦略担当に加え、教育や町づくりでNPOの役割を拡大する「新しい公共」を新たに担当する。

 行政刷新会議は4月以降に独立行政法人や公益法人などを対象とした「事業仕分け」の第2弾を実施し、規制改革分野での取り組みも本格化させる予定。首相は夏の参院選に向け、これらの実績を訴えて政権浮揚を図りたい考えで、枝野氏起用で作業を加速させる。

 枝野氏は衆院当選6回。党政調会長や憲法調査会長を歴任。党内では仙谷氏とともに、小沢氏と距離を置くとされる。鳩山内閣発足時に入閣が有力視されたが、党も含め要職に就かなかった。

 藤井裕久前財務相の辞任に伴い、仙谷行政刷新担当相が国家戦略担当相を兼務。抱える課題が多いため首相は仙谷氏を支える首相補佐官に枝野氏を起用する意向を示していたが、実現しないままだった。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年02月10日 11:05 ]

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