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2010年2月9日(火) 19:05 |
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産廃不法投棄問題で行政代執行
岡山市北区下足守の産廃不法投棄現場から、環境基準値を超える有害物質を含んだ地下水が流れ出た問題です。 岡山市は9日朝、汚染拡大を防ぐための壁を業者に代わって設置する行政代執行を始めました。
午前10時、岡山市の職員らが不法投棄現場を訪れ、環境局長が代執行宣言を行ないました。 この問題は、2007年産廃処理業者が、所有する土砂採石場に廃プラスチックなど3万立方メートルを4年間に渡り不法投棄し、その後の市の調査で、現場の地下水から砒素やフッ素など環境基準値を超える有害物質が検出されたものです。 業者の社長は逮捕され、実刑判決を受けていますが、その後、市の産廃の撤去命令に従わず現場への立ち入りも拒否していたため、今回の代執行となりました。 代執行では、地下の水脈に、有害物質を吸着させ化学反応で無害化させる幅10m、高さ5mの「透過性反応壁」を設置します。 事業費2700万円には不法投棄に関与した業者らが拠出した基金が使われ、税金は投入されません。 本来ならば産廃全てを撤去するべきですが 10数億円の費用がかかるため、この措置にとどまりました。 代執行では、当面地下水脈の調査を行う予定で、5月末までに防護壁を設置する予定です。
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