メタボリック症候群

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約2000万人がメタボと予備軍に該当するとされ、2008年4月に特定健診制度が開始。保健指導が義務付けられた。[関連情報]

ヘッドライン

<メタボ健診>腹囲基準根拠ゆらぐ 3万人データ解析で

 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)対策として実施している特定健診・保健指導(メタボ健診)で使う腹囲の基準について、厚生労働省研究班は9日、国内3万人を超えるデータを解析した結果、「最適な値を決めることは困難」とする最終報告を発表した。腹囲が大きいほど発症者は増えたため、研究班は引き続き基準に使うことを提言したが、「線引き」の根拠が大きく揺らいだことで、制度の見直しを求める声が高まりそうだ。(毎日新聞)
[記事全文]

◇腹囲をめぐる議論
メタボ健診!腹囲計測なんて世界の笑われもの - 食の安全(2008年8月27日)
【スリム社会への挑戦】第2部(2)日本の腹囲基準 - 産経新聞(2008年2月20日)

◇日本の診断基準
あなたは大丈夫?メタボリックシンドロームをチェックしよう! - 診断基準となる4つの項目の数値をチェック。厚生労働省「メタボリックシンドロームを予防しよう」
肥満・メタボリックの基準 - 日本では、2005年に独自に診断基準が作られました。All About(2009年4月1日)

メタボリック症候群とは - 関連情報エリア

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メタボリック症候群とは

内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上をあわせもった状態を、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)という。
内臓脂肪が過剰にたまっていると、糖尿病や高血圧症、高脂血症といった生活習慣病を併発しやすくなり、動脈硬化が進行することで心臓病や脳卒中といった命にかかわる病気を招くおそれがある。
腹囲が、男性は85センチ以上、女性は90センチ以上で、血圧・血中脂質・血糖のうち2項目以上が基準値を上回ると症候群と診断される。
(参照:厚生労働省「メタボリックシンドロームを予防しよう」)

メタボリックシンドロームと内臓脂肪の炎症

行政機関等の予防・改善対策

メタボ健診

医療制度改革の一環で、健康保険組合に対し、40〜74才の被保険者・被扶養者へのメタボに着目した「特定健康診査」の実施と、基準対象者への「特定保健指導」の実施が義務付けられた。

関連法令

(特定保健指導の対象者)
第4条  法第18条第1項に規定する特定健康診査の結果により健康の保持に努める必要がある者は、特定健康診査の結果、腹囲が85センチメートル以上である男性若しくは腹囲が90センチメートル以上である女性又は腹囲が85センチメートル未満である男性若しくは腹囲が90センチメートル未満である女性であってBMIが25以上の者のうち、次の各号のいずれかに該当するもの(高血圧症、脂質異常症又は糖尿病の治療に係る薬剤を服用している者を除く。)とする。
1  血圧の測定の結果が厚生労働大臣が定める基準に該当する者
2  血清トリグリセライド(中性脂肪)又は高比重リポ蛋白コレステロール(HDLコレステロール)の量が厚生労働大臣が定める基準に該当する者
3  血糖検査の結果が厚生労働大臣が定める基準に該当する者

予防策や改善策

All About「家庭の医学」ガイド記事によると、マグネシウム摂取が多いほど、メタボリック症候群の診断基準となる腹囲、血圧、中性脂肪、HDL-コレステロールの各項目が改善される。
厚生労働省のe-ヘルスネットによると、「朝食を抜くなど不規則な食事」「おなかいっぱい満足するまで食べる」「早食いである」「寝る前に食事や飲酒をする」「よく間食をする」が、肥満や内臓脂肪がたまりやすい5食習慣であるとしている。

メタボリックシンドロームの問題点

国際的にも多数指摘されており、例えば日本の診断基準の問題点としては、Wikipediaのメタボリックシンドロームでは以下のようなことが指摘されている。
  1. 「内臓脂肪症候群」は科学的に確立された概念ではない。
  2. JASSOが腹囲基準値を決めた方法は論理的に矛盾している。
  3. 腹囲85cmを基準に診断された男性のメタボリックシンドロームは心血管疾患発症の有意なリスクにならない。
  4. 腹囲90cmを基準に診断された女性のメタボリックシンドロームは多くの高リスクの女性を見逃すことになる。
  5. 肥満をメタボリック症候群の必須条件とすると心血管疾患リスクの高い多くの人を無視することになる。
  6. メタボリック症候群の診断は困難である。
  7. 日本の診断基準はメタボリック症候群の国際比較研究の障害となる。
  8. 内臓脂肪面積の臨床的有用性が確立していないにもかかわらず、メタボリック症候群診断基準検討委員会が、CT等による内臓脂肪面積の測定を研究目的以外で奨励したことは倫理的に問題と考えられる。

コラム

急拡大しているメタボリック関連市場

メタボリック症候群対策のマーケットが急拡大している。背景には2008年4月1日に始まったメタボ検診(特定健康診査・特定保健指導)による健康への関心の高まりが挙げられる。(All About ガイド記事「特定健診でメタボ市場が拡大」より)

メタボを招く食事

ダイエットコーラの飲用とメタボリックシンドロームの因果関係

All Aboutガイド記事「ダイエットコーラがメタボを招く」では、1日1缶以上のダイエットソーダの飲用がメタボリックシンドロームになるリスクを34%高めるというミネソタ大などの調査研究に対し所見を述べている。それによると、自然界にないカロリーゼロの人口甘味料が、ヒトや動物の摂食行動を混乱させる可能性があると推測している。

メタボと食に関する調査

肥満に関連する統計グラフ

  • 日本人の体格(BMI)の変化 - 国民健康・栄養調査による。若い女性やせすぎ、中年男性ふとりすぎ。やせゆく女性、太りゆく男性。社会実情データ図録
  • 都道府県別肥満比率 - 沖縄が男女とも肥満比率が全国トップ。東北の女性は肥満が多い。大都市圏では肥満比率が低い傾向。社会実情データ図録
  • 運動量と肥満の関係(都道府県) - 歩行数の多い大都市圏の都道府県ほど肥満比率は低いなど運動量と肥満は相関しているが相関度は余り高くない。社会実情データ図録
  • 肥満比率の各国比較 - OECDデータ。米国が肥満世界一。その他英国など英語圏諸国の肥満比率高い。日本、韓国などアジア先進国は肥満少ない。社会実情データ図録

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