2010年 2月 9日
産廃不法投棄現場で行政代執行
岡山市北区の山の中に産業廃棄物が不法に捨てられていた問題です。岡山市は9日、周辺の環境を守るため行政代執行に取り掛かりました。この問題は岡山市の産廃処理業者、「河童総業」が北区下足守の採土場に約3万立方メートルの産業廃棄物を不法投棄していたもので、地下水からは基準値を超えるヒ素などの有害物質が検出されていました。岡山市の松田環境局長が行政代執行に取りかかることを宣言した後、不法投棄現場に入りました。行政代執行では地下水の汚染を防止するため有害物質をろ過する壁を土の中に設置しますが、9日は設置場所の地形の確認や地下水を採取する場所の調査を行いました。市では、調査が終わった後、来月下旬ごろから5月末にかけて、壁を設ける工事を行うことにしています。

オオサンショウウオ生息地埋め立て書類送検
特別天然記念物、オオサンショウウオの生息地として国が指定している真庭市の河川敷を違法に埋め立てたとして、製材会社の社長らが文化財保護法違反などの疑いで9日、書類送検されました。書類送検されたのは真庭市の製材会社社長(71)と役員(43)の2人です。警察によりますと社長らは去年9月ごろ、オオサンショウウオの生息地として国が指定している真庭市蒜山西茅部の旭川河川敷に土砂約40トンを国の許可なく運びこみ埋め立てた疑いです。警察の調べに対し2人は容疑を認めているということです。埋め立てられた土地は資材置き場として利用されていました。国が指定しているオオサンショウウオの生息地は、岡山県内では真庭市北部の旭川やその支流に限られていて河川などを開発する場合は文化庁の許可が必要ということです。

一足早い春 香川公立高校推薦入試合格発表
受験生に一足早い春です。香川県内のすべての公立高校で9日、自己推薦入試の合格発表が行われました。このうち高松市番町の高松高校では午前9時に合格者の受験番号が張り出されました。高松高校の自己推薦入試は定員32人に対して258人が受験し、競争倍率は8倍を超える狭き門となりました。受験生は自分の番号を見つけては、歓声を上げたり友達と抱き合ったりして喜んでいました。香川県では今年、32のすべての公立高校で自己推薦入試が行われ、1249人の定員に対して4407人が受験し平均競争倍率は3.53倍でした。

岡山県公立高校で自己推薦入試
一方、岡山県ではすべての県立高校で9日、自己推薦入試が行われました。今年は岡山県内53の県立高校で4406人の定員に対し1万3676人が受験しました。平均競争倍率は3.1倍で西大寺高校など6校で倍率が6倍以上となっています。このうち普通科の倍率が6.59倍となった岡山市北区の岡山一宮高校では普通科と理数科、合わせて478人が試験に挑みました。午前中は総合的な学力を問う適性検査が行われ、午後からは5人ずつに分かれ、集団面接が行われました。試験の結果は今月17日に中学校を通じて本人に通知されます。

瀬戸内国際芸術祭で住民説明会
今年の夏、瀬戸内海の島々を舞台に開かれる瀬戸内国際芸術祭の住民説明会が9日、岡山市の犬島で開かれました。説明会には、島の住民など約30人が出席し、芸術祭の総合ディレクター、北川フラムさんが「芸術祭を犬島に注目が集まるきっかけにしたい」と話し、協力を呼び掛けました。瀬戸内国際芸術祭は、犬島や香川県の直島など7つの島々を舞台に開かれる現代アートの祭典です。犬島では銅の精錬所を再生した美術館や現代演劇の舞台などが見所となっています。瀬戸内国際芸術祭は、今年7月19日から、10月31日まで開かれます。