岡山放送局

2010年2月9日 22時27分更新

県内5件目の裁判員裁判


岡山県内で5件目の裁判員裁判が9日から始まり、裁判員6人が殺人未遂の罪に問われている被告の審理に臨みました。

裁判員が審理したのは去年7月、鹿児島市の元トラック運転手、松永雄被告(32)が山陽自動車道の瀬戸パーキングエリアで元同僚で当時39歳の男性の胸などを持っていた折りたたみナイフで刺したとして殺人未遂の罪に問われている事件です。

審理で被告は「刺したことは認めますが殺すつもりはありませんでした」などと述べ起訴された内容を一部否認しました。

殺人未遂を立証する検察側は「被害者と女性関係をめぐってもめていたことなど動機は十分にあった」と述べた上で、「鋭い刃物で左胸めがけて思い切り刺している犯行は危険で悪質だ」と主張しました。

これに対し弁護側は「犯行に使った凶器は刃渡りが5センチあまりと短くそれより長い刃物を探さなかったことや刺したのも左腕に2回と足に1回刺しただけで、左胸を刺した覚えはない」などと述べて殺すつもりは無かったと主張しました。

裁判員はどちらの意見にも真剣な表情で耳を傾けていました。

10日は裁判員による被告への質問などが予定されています。