2010年02月10日

中学受験こそ日本のエリート教育の本流、東大なんてクソ

アゴラの松本徹三さんが日本の中学受験を批判するエントリーを書いておられた。
今日、日本に住んで長くなるイタリア人の友人と食事をしましたが、彼は、中学を受験しているご子息のことで深刻に悩んでいました。この人はお父さんの代から学者だった教養人で、イタリアで知りあった日本人の奥さんは日本の某超一流大学の準教授です。そういうご夫婦ですから、息子さんを「中高一貫教育をしてくれる良い中学校」に入れたかったのですが、うまくいっていません。

 中略

私の考えは、目の前にいる私の友人の子供である、日伊混血の可哀想な少年のことから、日本人の若者全体の将来のことに広がりました。何も知らずに、「塾システム」に象徴されるような「日本の奇妙な教育システム」の中にどっぷり漬かっていく日本の若者達の方が、実はもっと可哀想なのだと思えてきたのです。


教育の改革は火急の問題


結論からいうとこれはとんでもない思い違いという他ない。
そして自分たちがエリートだか上流階級だか知らないが、息子が行きたい中学に入れないことを、日本の教育システムの問題にすり替えて非難するその傲慢な態度では、一流の中高一貫校に入学することなど夢のまた夢である。
なぜならば、中学受験こそ日本の競争力の源泉であり、日本のエリート教育の心臓部だからである。

僕は大学生のとき、難関中学受験のための教育機関で講師をしていた。
そこで日本の中学受験というシステムが世界的に見ていかに優れたものであり、そこを勝ち抜いていく子供たちがいかにすぐれた能力を有しているかということをまざまざと見てきた。
そう、中学受験には人生の全てがあるのだ。
喜び、悲しみ、孤独、友情、努力、才能、そして、家族の愛。

アメリカで15歳で大学を卒業したとかいう天才児の話題がたまにテレビなどで報じられるが、日本の中学受験の最前線の実態を知る者から見れば、そのような子供なら日本にいくらでもいることがわかるだろう。
日本では飛び級が認められていないだけなのである。
たとえばSAPIX日能研四谷大塚の最上位クラスの子供たちに3ヶ月ぐらい大学受験の勉強を教えてやれば、ほとんどのが子供たちが早稲田や慶応の簡単な学部ぐらい何の苦労もなく合格するだろう。
3ヶ月で十分だ。
現代文や日本史のように大学受験とあまり変わらない科目なら、そのままセンター試験を受けても偏差値60ぐらいはいくだろう。
このクラスの子供たちになると方程式などはすらすら解けるので、数学も一ヶ月も準備期間があれば十分だ。

逆にいえば、世界の一流大学の学生が、彼ら小学生と同じフィールドに立ち同じ中学入試の問題で戦えば、パフォーマンスにまるで大人と子供ほどの違いがでるだろう。
むろん、子供が大学生より圧倒的に高いスコアをたたき出すという意味である。

当然のことながら彼らエリート中学受験生は、小学校の先生よりはるかに頭がよく、はるかに多くのことを知っている。
特に理科のような科目ではできる子供は際限なくできるので、小学校の教員の無能さには耐えられなくなる時が来る。
当時ひとりの生徒が「うちの学校の先生はぜんぜんわかってなくて、よく間違ったことを教えるんだ。あんな授業受けたくないよ」と僕に打ち明けてきた。
その時、僕は「馬鹿な人に馬鹿といって自尊心を傷つけてしまうととんだ災難に巻き込まれてしまうことがある。そういうときは先生が馬鹿なことに気付かないふりをした方がいい。理不尽と思うかもしれないが、君が大人になったらきっと今日僕がいったことがわかるようになる時がくる」と答えた。

そしてこういった難関中学受験のための塾では、毎月、全員が参加するテストがあり、その点数によって成績順にクラス分けが行われる。
下のクラスの子供たちは両親と一緒にひとつでも上のクラスにはい上がれるように切磋琢磨する。
最上位クラスの子供たちは、もはやクラスが下がるしかない。
彼らはすさまじいプレッシャーと戦いながら、王者の椅子を守り切ろうとする。
最近、成果主義だの実力主義だの日本の大企業は騒々しいが、客観的な数字が悪ければ毎月降格人事があるような徹底した成果主義を取っているのは日本の中学受験塾ぐらいだろう。
この生徒と親の塾内での階級を決定づけるクラス分けは塾内でも、もっとも厳格で神聖なイベントだった。
同じ小学生でも、上のクラスの人間と下のクラスの人間では、格が違うとみなされていた。
下のクラスは、高い授業料を納めてもなんの成果もないお布施クラスと揶揄する者までいた。
当然、下のクラスのご子息を持つ親は肩身の狭い思いをすることになる。
こういった塾では、クラスの名前はA、B、Cのようにアルファベットになっていたのだが、Aが一番ダメなクラスで、なぜか後ろの行くほどいいクラスになっていた。
これは厳格なヒエラルキーを持つ塾内部で、辱めを受けなければいけない下等クラスの両親が、外部からはそこが一番成績の悪いクラスとは悟られないようにするための塾側の思いやりなのだ。

成績が振るわなくて、下のクラスに落ちてしまった子供たちは、家に帰れば両親、特に母親に厳しく叱責される。
中にはぶたれるれる生徒もいた。
中学受験とは、ある一面では母親同士の代理戦争なのだ。

以前、代官山あたりのおしゃれなケーキ屋さんで、中学受験を控える子供を持つ母親達のグループが楽しそうにお茶をしていた場面に出くわしたことがある。
そして、彼女達が塾のクラスの話や、志望校の話になったとき、ものすごいライバル心をむき出しにして平静を装いながらながらすさまじい戦いを繰り広げていたのを覚えている。
「○○ちゃんはこんどKコースに上がったんですって? この調子だったら武蔵中学もねらえるかもしれないわねー」
「あーら、△△さん、やだわー、うちの子なんてこの前のマンスリーテストはたまたま運がよかっただけですよ。オホホホ」
「ところで、□■さんのとこの子、開成中学を受けるらしいわよ」

実に数十メートルも離れていた所に座っていた僕のテーブルの上の紅茶の波面が乱れ始めた。
お母さん方の殺気がここまで伝わってきたのだ。
もし、僕のとなりにクリリンが座っていたら「悟空、あいつらの気がどんどん大きくなっていくぞ」といっていたと思う。
スカウターがあったらお母さん方の戦闘力がどんどん上がってく様子が分かっただろう。
母親たちもまた、自らのプライドを掛けたすさまじい戦いを演じているのだ。

子供達が背負っているのは母親の期待だけではない。
中学受験とは、大手学習塾の代理戦争でもあるからだ。
SAPIX日能研四谷大塚のような私塾は、男子だったら麻布、開成、武蔵、女子だったら桜蔭、女子学院、雙葉という超難関校に何人合格させられるかで全て評価されてしまう。
こういった塾の経営者の報酬も、そこの生徒がどれだけ難関校に合格するかで決まる。
よって、麻布中学や開成中学に合格確実な超エリート小学生は、必然的に争奪戦になる。
授業料を免除したり、塾長自らが両親を口説きにおもむき、自らの経営する塾に来てもらおうとする。
また、難関中学にどんどん合格させるようなやり手の講師は激しい引き抜き合戦になる。
子供や両親に信頼されている講師がたとえばSAPIXから日能研に移籍すると、その先生について生徒もいっしょに塾を変えてしまうこともある。
場合によっては訴訟沙汰になることもあった。

12歳の子供たちは小さい体であまりにも大きなものを背負っているのだ。
サッカーをやっていたから受験勉強できませんでしたなんて寝事いっているようなそのへんの甘いクソガキとは何もかもが次元が違うのだ。

僕は生き馬の目を抜くような国際金融の世界で働いてきたが、日本の中学受験の世界はそれ以上だといっても過言ではない。
だからこそはっきりいえるのだが、日本のエリート選抜は、少なくとも東京では中学入学の段階ですべてが決する。

考えてみてくれ。
日本で一番いい大学といわれている東大にいったい毎年何人入学すると思う?
3500人だ。
大学院も合わせたら全部で20000人もいるマンモス大学だ。
早稲田や慶応の学生にいたっては一学年だけで何万人もいて、それこそひとつの都市と同じぐらいの人数がいる。
そんなたくさんいる人達に何らかの希少性が生まれると思うか?
答えはもちろんノーだ。
その点、超難関中学はせいぜい100人や200人の超エリート小学生しか入学できない。

日本でアルファ・ブロガーといわれている人たちは何人いる?
せいぜい100人だ。
日本で一流の作家が何人いる?
50人もいない。
一流の投資家は? 50人以下。
一流の起業家は? 50人以下。

そうやって考えれば毎年毎年3500人も生産される東大生に何の価値もないことは明白だろう。
実際に日本で一流大学を卒業して得することはひとつしかない。
それは新卒のときに大企業に応募すると、とりあえず面接までたどり着けることだけだ。
そして日本の大企業に入ったところで、破綻することが目に見えている巨大なネズミ講組織の最下部に組み入れられ、安月給で長時間労働させられるだけだ。

そもそも日本の教育で一番ダメなところが大学と大学院である。
日本の大学はレジャーランドといわれているけど、それは学生のレジャーランドじゃない。
教授のレジャーランドなんだ。

彼ら教授にもっと実際に社会に役に立つ研究をして経済に貢献しろというと「そういうすぐに役立つことを研究するのが大学の仕事じゃない」と反論する。
それじゃ社会に役に立つ人材をもっと育ててくれというと「そんなすぐに役立つ知識は、すぐに陳腐化してしまう」と反論する。
もうわかったからちゃんと研究して論文をたくんさ書いてくれというと「簡単に論文を書けるようなテーマでは、ノーベル賞級の大きな研究はできない」という。
結局、税金を食い物にしながら、何も社会に貢献しない教授ばかりいるのが日本の大学なのである。

そういった外野が日本でもっとも成功している私塾による中学受験というシステムを非難するなど、ちゃんちゃらおかしいというものだ。
全力で中学受験に挑んでいる小学生に失礼な話だ。
彼らは将来、母親や塾の期待だけでなく、日本そのものを背負っていかなければいけない人材なのだから。

僕は受験前の子供たちを毎年こういって送り出していた。

「みんなは他の子供がサッカーをしたり野球をしたりして遊んでいる間にずっと勉強していたね。でも、これから先生がいうことは決して忘れないでほしい。サッカーボールを泥んこになりながら追いかけるのも素晴らしいことだけど、一枚の答案用紙のために一生懸命に勉強した君たちも同じぐらい、いや、もっともっと素晴らしいことだということを。だからみんなそのことを誇りに思って、最後のテストを受けてほしい」

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この記事へのコメント

1. Posted by とりあえず   2010年02月10日 00:25
いまからヘルスいってきます。
2. Posted by 他社の後輩   2010年02月10日 00:29
「エリート」という存在が、必然的にその社会の硬直化へと結びつく以上、
社会システムを変革し続ける為には、
中学受験システムを批判し続ける存在もまた必要とされると思います。
非エリートがある日突然、エリートに成り代わる可能性を、社会として保持する事は、進化論的観点からも非常に重要です。

日本の教授陣の研究レベルの低さに対する、kazuさんのご指摘はもっともですが。

3. Posted by ouie   2010年02月10日 00:30
むかし、100人の中学受験生にセンター国語を解かせる番組企画がありましたよ。
最高点は120点(200点中)とかそこらだった記憶。
4. Posted by ハイブリッド   2010年02月10日 00:30

こう言う問題もあることを忘れてはいけない。

http://www.mynewsjapan.com/reports/1193
5. Posted by ゴン   2010年02月10日 00:37
kazuさん、ちょっと古いな。
今は、武蔵は没落して御三家ではないよ。
6. Posted by 10年前最高峰でしのぎを削っていた男   2010年02月10日 00:46
なつかしいなー。
たしかにすごい戦いだった。
親の代理戦争みたいなものも多分にあるけどね。
子供にはその価値は分からない。
ただ、目の前の問題がとけて全国での順位が上がること、それが嬉しい。

しかも一応中学受験で失敗しようとも日本では大学受験とかで取り返せるからね。結構フェアな戦いだと思う。

7. Posted by じゃ   2010年02月10日 00:47
ぼくもいこっかな。
8. Posted by s1212   2010年02月10日 00:48
高校までサッカーボールを追いかけていた自分にとっては刺激が強い記事でした。
9. Posted by じゃ   2010年02月10日 00:48
俺はソープにいくぞ!
10. Posted by 中学受験経験者(2010卒)   2010年02月10日 00:51
小学校時代を思い出しました

勉強できる小学生が、社会でのエリートかはわかりませんが、
少なくとも新卒採用の段階では、競争率の高い外資系金融やコンサルにおいて、中学受験成功者が内定を獲得していることは事実ですね(2010卒では)

東大や京大はもちろんのこと、慶應や早稲田も中学受験による内部進学組が、就職活動においてひと際目だっていた印象を受けます

約20年後、日本を背負ってたつと言われる人材が中学受験経験者かどうなのか、楽しみですね
11. Posted by フワニータ   2010年02月10日 00:52
すごく優秀な中学生たちが必死にがんばっているんだ、ばかにするな!と言いたいということはわかりました。
でも、中学受験のどこがすばらしくて、その後の社会と本人たちのために貢献しているのかは全くわかりませんね。
東大生と比較するのも、そもそもの母集団の人数が違いすぎますし。
金融日記には珍しく、残念な文章でした。
12. Posted by プラダ   2010年02月10日 01:00
親に尻をたたかれながらのたかが小学校時代の3年程度の詰め込み勉強で、人生のエリートか否かがきまってしまうっていうのは、少し安直な考え方だと思います。

それに、KAZUさんのいう超一流中学に入ったところで、嗣ぐ家業でもない限り行き着くゴールは企業への就職という点に変わりがないですし。

結局、中学受験の本質はこれから先の人生で延々と続くラットレースの練習
という部分にあるんじゃないかと思います。
13. Posted by けいくん   2010年02月10日 01:08
就職で強い強くないと言った話をする場合は多くの東大生を排出し巨大なコミュニティを持つ難関中高出身生が有利だと言うことを十分考慮に入れなければなりませんね。

高い集団に長い間いればそれだけ個人も伸びやすい。それだけの話だと私は認識しています
14. Posted by ああああ   2010年02月10日 01:12
中学受験のすさまじさはよくわかった。しかしそのすさまじい受験戦争を勝ち抜いた「エリート」が社会に出た時、欧米のエリートと比べると実に貧弱に見えるのはなんで?w
15. Posted by Ray   2010年02月10日 01:19
地方出身の現役東大生です。
確かに開成を初めとする中高一貫校出身の学生には優秀な人間もいますが、それと同様、地方出身で優秀な人間も多いです。

地方で開成などに行かなかった学生が東大に入ってより高いパフォーマンスを出すことも十二分にあります。
にも拘らず東大を十把一絡げに「カス」といってしまう論理が私には分かりません。

私も塾にてエリート小学生を相手にはしてきたので事情は分かっているつもりです。しかし国際比較が抽象論で終わっており、なんとも信憑性に欠ける文章に思われてしまいました。

11の方と同様、金融日記には珍しく、残念な文章でした。
16. Posted by たまころ   2010年02月10日 01:29
エリートが大学を卒業する頃、
ボールを木の棒で打ったり、
泥だらけでボールを握っていたりしただけの坊主が、
女の子からチヤホヤされて、エリートが一生かけても手に入らないような金を持ってる億万長者になってたりするんだよ

子供のころ頭が良くても、大人になればただの人で終わってしまうこんな世の中
なにか好きなことを子供にみつけさせてやりたいですわ
17. Posted by これは浅い   2010年02月10日 01:45
何て浅い文章だ・・・・
見ている世界が狭すぎる。
批評をする気にもならず。

偉そうなことをどれだけ言っても、所詮サラリーマンクオンツなどこんなもの。
18. Posted by あ   2010年02月10日 01:53
書いてる人いつもと違う?
19. Posted by 通りすがり   2010年02月10日 02:05
子どもは大変だ。
20. Posted by あ   2010年02月10日 02:05
論点がずれているというか、視野が狭いというか、もしくはわざとこんなでかい釣り針を垂らした文章を書いているのか分かりませんが…
あえて許せない点を書くとすると。
> サッカーボールを泥んこになりながら
> 追いかけるのも素晴らしいことだ >けど、一枚の答案用紙のために一
>生懸 命に勉強した君たちも同じぐらい、いや、もっともっと素晴らし いことだということを

って、サッカー選手を本気で目指して日々練習している子供に失礼じゃないですか?
たぶん「遊んでばっかりいる子供達」というニュアンスなのでしょうが、強調した比較を色々している時点でなんかもう…
21. Posted by ぉぉ   2010年02月10日 02:14
3 確かに大手塾の最上位クラスの生徒の頭脳は異常だね。
頭の回転の速さは大人をはるかに凌駕しているし、特定分野の知識量ならベテラン講師以上に上回ってる子がゴロゴロいる。

難関大学の学生だって、公立高校出身と私立中高一貫校出身とで大分違いがある。
私立出身の方が明らかに頭の使い方が上手いよ。
22. Posted by 何か意図があるのだろうか   2010年02月10日 02:14
中学受験が優れたシステムである根拠の一つに競争の苛烈さを挙げてもしかたがないのでは? 末期の科挙は凄まじい競争率でしたが、必ずしも実務に優れた人材を登用できたわけではありませんし。

入学者数などの人数から「希少価値」を割り出すという論法も乱暴すぎると感じました。他の部分に論理らしい論理がないのでギャグになっていません。
23. Posted by kuma   2010年02月10日 02:20
大学受験とあまり変わらない科目なら
じゃなく
中学受験とあまり変わらない科目ならででょ。
24. Posted by ns   2010年02月10日 02:27
松本さんの記事の焦点が見えにくいのも問題かもしれませんね。

普段の氏の記事を読んでいると、どうもキャッチアップ型の成長は終わったのだから、先進国としてイノベーションを生み出さなければ没落するというのが前提にあって、その上で論じてらっしゃる気がします。

実際、イタリア人の友人が甘えているかどうかはともあれ、現在の教育システムは19世紀と基本的に変わっていません。
しかし、一般事務職の現場ですらPCで書類を作成し、多くの家でPCをインターネットに接続しているのに、そのスキル・リテラシーすら十分に教えているとはいえない教育はどうなんでしょう。

明治時代であれば読み書き算盤が個人の労働に直結したのでしょうが、現代の中学・高校以上の教育は、仕事への関連性が薄い気がしますし、教育の方式も実際の仕事上のプロジェクトの基礎となりうるのか疑問があります。
例えば、PCの中にストレージがあるのに、必要以上に記憶力を問う必要があるのかなど、考え直すべき示唆はあると思います。
25. Posted by 掘られモン   2010年02月10日 02:33
小6で自慰を覚えたが故に中学受験を失敗した私でも年収2千万は越えたぞ!
ちなみに今29歳。
26. Posted by dis!dis!dis!   2010年02月10日 02:35
なんだこのへっぴり腰の気の抜けたdisは。
こんな退屈なdisひさしぶりに見たぜ。
田村耕太郎先生の爪の垢でも煎じて飲メ!!!!


【田村耕太郎】
@nareane まだ決めていないって言ってるだろ。本名も名乗らずに無礼な発言する卑怯者は ブロック当たり前だ!お前らこそ卑怯者だ!本名名乗ってから文句いえ!
http://twitter.com/kotarotamura/status/8719623348

27. Posted by まあ   2010年02月10日 02:46
大賛成です。日本の公立学校での義務教育は文字通り義務的に最低限な基礎教養しか教えないからね。
28. Posted by 通りすがり   2010年02月10日 03:03
久しぶりに事実誤認が満載のエントリーですな
29. Posted by あ   2010年02月10日 03:18
母親の代理戦争で戦わせられるのがエリート(笑)かよ
30. Posted by 老人   2010年02月10日 03:18
そして彼らが大人になりこの国に失望するって訳だ。あまりに残酷だと思わんかね?
31. Posted by 学院生   2010年02月10日 03:37
分かるわ〜
32. Posted by 蒼天   2010年02月10日 03:43
要するに、競争とオプションがあればいいということでしょうか。

33. Posted by inouetaichi   2010年02月10日 03:47
1 「みんなは他の子供がサッカーをしたり野球をしたりして遊んでいる間にずっと勉強していたね。でも、これから先生がいうことは決して忘れないでほしい。サッカーボールを泥んこになりながら追いかけるのも素晴らしいことだけど、一枚の答案用紙のために一生懸命に勉強した君たちも同じぐらい、いや、もっともっと素晴らしいことだという云々

これさー、子供騙してるでしょ?

実態は
・見栄を張りたい母親
・金を儲けたい塾
がグルになって、「ただ上位クラスに在籍したい」っていう小学生の純粋なプライドを利用してるんでしょ。

「12歳の子供たちは小さい体であまりにも大きなものを背負っているのだ。」

背負ってるんじゃなくて、あんたらが背負わせて金儲けしてんだろ

「日本の中学受験というシステムが世界的に見ていかに優れたものであり」
とか言って、アホな自己正当化すんな。

いつも楽しくブログ拝見していますが、この記事でおまえの考えの底もよくわかったよ。
34. Posted by inouetaichi   2010年02月10日 03:48
んで、そんな「すばらしい受験システム」って、社会の中でどのような良い効果を及ぼしてるんですか?
上でこんだけ力説してるくらいなんだから、一応ちゃんとあるんだと思うんですが、
ていうか、こんだけ称揚してんだから、その説明も無ければおかしい。
受験システムが凄い理解力を持った中学生を世に出してるのは認めるが、
結局、白人が考えた白人の資本家ががっぽり儲けるシステムの中で働かされる従業員にしかならないんじゃないの?
エリートって、そういうシステムを作る側の人間のことを言うんじゃないのか?
35. Posted by マール   2010年02月10日 04:16
なにやら否定的なコメントが多いようですが、少なからず共感できました。

自分も中学受験を経験した身なのですが、小学6年生のガキンコだった私にとって親の言うことは絶対でしたし、何も考えず勉強に邁進していました。

幸運にも試験には合格し、進学校と呼ばれる所に行くことは出来ましたが、あの時に詰め込んだ知識は現在何一つとして役に立っているものはありません。

しかし競争に勝ったという自信、やらなければならないことはなんとしてでもやるという潜在意識は現在も残っていますし、今となってはあの時受験戦争で得たものはそう悪いものではなかったのかなと思っています。

しかし、だからといって日本の社会で役に立つ保証はないと思います。

なぜなら受験勉強では社会で役に立つ知識はいっさい教えていないからです。

大きな成功体験ゆえに人より少し自信があったり、頑張る力が人より少しあるかもしれない、という程度だと思います。

それも合格できたら、の話です。

自分はあの時の成功体験が多少自分への自信になっていますし、受験戦争が決して悪いのものだとはとても言えません。

ただ、親がバカ高い教育費をつぎ込んでやる投資としては、あまりにもリスクリターンのバランスが悪いように思えますが。
36. Posted by 通りすがり   2010年02月10日 04:24
>「息子が行きたい中学に入れないことを、日本の教育システムの問題にすり替えて」

私には問題を「すり替えて」いるようには読めませんけど。

むしろ、問題を「すり替えて」いるのはKAZUさんですね。
すり替えた上で、そのすり替えた問題に怒って見せても滑稽なだけです。
ウンコイズミジュンイチローのやり方と同じですね。
37. Posted by なるほど   2010年02月10日 04:29
中学受験とトップレベル私立中高が日本でギフテッド教育をになってるって面もあるわけですね。

アメリカで14歳から大学に入れたりしてるのは必ずしもエリート教育というのではなく、一定の割合で生じる、学校が詰まらなさ過ぎるために不幸になってしまう子供を救済するという面があります。

ただ、日本の受験システムだとギフテッドとオーバーアチーバーの区別がつけられないですね (もともと区別は難しいけれど、受験に放り込まれるとますますわからなくなる)。オーバーアチーバーを奨励することによって不幸になる子供もいるでしょう。
38. Posted by い   2010年02月10日 04:38
いつも楽しく読ませていただいています。
確かに今回のは金融日記にしては残念な文章と感じました。
個人的な経験では、地方から来るやつのほうが化け物が多かったです。
都内私立出身は受験馬鹿というか、引き出しが少ない奴が多かったような。
っていうか私立出はつまらない奴が多かったですね。
あ、受験はやっぱり公平で、いい制度だと思いますよ。それは賛成。
39. Posted by fullofsunshine   2010年02月10日 04:41
中学受験経験者の友人を見ただけですが、母親にとって、あれほど、しんどい闘いはないんじゃなかろうかと思います。

子供と母親が二人三脚で、果てしなき闘いに挑むって感じでした。

そのレベルの高い頭の使い方を、普通に公立校教育でもできれば、日本の将来も明るくなるのでは? 皆が経済的、地理的に恵まれてるわけじゃない。
親の知性と経済力もバラバラだし。

日本の公教育の質を高めて欲しい。読後の正直な気持ちです。


40. Posted by       2010年02月10日 05:45
受験で佐川清みたいな人は生まれない。
41. Posted by なみ   2010年02月10日 06:47
何だか筆者の経歴由来のバイアスがかかっていると感じます
ちなみに私は所謂難関大学で学びましたがが(中学までは知らないけど)私立出身だから目立って優秀という人はいなかったです
優秀と感じたのはやっぱり好奇心が人一倍旺盛な奴だったな
あと本屋の立ち読みだけで英語の勉強を済ませたって友人も優秀だった
42. Posted by NYKers   2010年02月10日 07:16
全体的に興味深い文章でした。松本徹三さんの考え方には私もかなり違和感を覚えます。

小学校で中学受験レベルの教育をしたらドロップアウトが続出です。つまり小学校が効率的にやっているかどうかではなく、子供たちは遥かに高い水準での競争をしている。こんな事は中学受験を必死にやった人間なら誰でも知ってる。だから、勉強の代わりにサッカーしてて、競争率の高い中学受験に合格しようというのはそもそもおかしい話。

サッカーがやりたいなら、中学校受験をしないで公立コースで、高校2年から大学受験を必死にやればいいだけ。子供に勉強をさせたくないけど良い学校には合格させたいなんて、僕には親がとても教養人だとは思えない発想だ。

ただKAZUさん、これとは別の話、中学受験が熾烈なのはともかく、その成功者がエリートであるというAssumptionはおかしいのでは?中学受験成功者の95%がエリートであったという統計がないと、イメージに過ぎません。言えるのは、あくまで中学受験を通過出来たからエリートになれる可能性があります、程度。

また東大に絞って考えても、学部が違えば難易度も違うし、人生の方向も違う。あまり全体人数の議論は意味がないと思いますよ。
43. Posted by    2010年02月10日 07:25
「事業会社こそ日本のビジネスの本流、投資銀行なんてくそ」
44. Posted by 最大の目的は医学部進学   2010年02月10日 07:29
現在の日本で東大や早稲田慶応進学がエリートコースなどと思って居るのはバカ。今や一流私立中高の最大の目的は医学部進学。
東大や早稲田慶応一般学部は残りのカスが進学する。
以前数希さんが医学部進学者の哀れな未来を言っていたがそういうことは無い。
欧米でも医学部進学はあこがれの的。あちらは一般学部入学後に医学部に行くがビジネススクールを上回る至難の技。
日本の真のエリートは医学部を目指す。


45. Posted by 石川   2010年02月10日 07:37
これも面白い。日本は、私塾文化なんだよね。東大にいくなら、慶応を下からいった方が優秀になるよね。あそこは、私塾文化があるから。ただ、中学受験業界は異常な世界だよ。子供たちには問題はないけど。

日本のもっともダメなところは、バカが必死になって出世しようとして、優秀な素材である人材を排除するところ。で、なぜかしらないけど、この層の洗脳力は強くて、とにかく排除する方向になる。アメリカはいいみたいなことを言っているのに日本人の低層の優秀な人材を無視するし。

あと、子供の頃、天才になってしまうと、バカになりやすいのだよ。中学受験のパワーを就活中にするか、就職直後にするのが一番いいんだよ。

いい加減、東大は生徒を募集するのをやめた方がいい。研究だけに専念すればいいんだよ。国立大学は必要ない。
46. Posted by aki   2010年02月10日 07:45
さすがにこれは無いだろう。中学受験の天才が大人になって天才かといえば違う。これじゃ、東大至上主義と同じじゃん。思考のベクトルが・・・。

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