ファンキー末吉プロフィール

あの爆風スランプのドラマーがどうして中国に?
いろんな人がそう聞いて来る。
2000年に正式に北京に引っ越して来て、こちらでスタジオミュージシャンとして暮らしているうちに、どうしてなのかその理由がはっきりと見えて来た。

自分の育った四国の片田舎では、当時レコード店にもRockやJazzなどほとんど置いてなかった。
苦労して手に入れたレコードを聞いた時のあの感激はいまだに忘れもしない。
「このスピーカーの向こうの人たちは人間ではない、神様なんだ!」
そう思った。
そして「自分もそんな神様になりたい!」
それがいわゆる「夢」と言うものだと当時は知らなかった。

NYに行ってJazzをやるか、東京に行ってRockをやるか、人生の最も大きい選択の時、結局は東京に行って成功して今がある。
しかし自分は決して「街を歩けば振り返られる有名人」になりたかったわけではない。
自分は何になりたかったのか?・・・

それがここ、北京に来てからはっきりわかった。
日本では「爆風の人」、しかしこちらでは「ドラムのうまい人」なのである。
数々の名盤のドラムを叩き、それを聞いたいろんな若者があの時の俺と同じように目を光らせて言う。
「この人は人間じゃない!」
神様にはまだほど遠いが、この生活は自分が昔「夢」みたそのものであることを自覚した。

だから死ぬ時は出来れば・・・ここ北京で死にたいなぁ・・・

著者・・・「変人」である。

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2009年09月12日

何だJASRACのこの仕事は?!!

昨日、にJASRACから書類が届いた。
著作者の財産を守るため、著作権料を払いなさいというものだ。

ワシももちろん著作権印税で生活している人間、
のシステムとしてもちゃんと著作権料を納められるようにあれこれ考えてたところである。

まずうちはチャージバック100%バックのシステムなので、
生演奏が派生するチャージは全てミュージシャンにバックされる。
音楽の収入はミュージシャンのものです、
うちは居酒屋として飲食で儲けますというものである。

その飲食の売り上げから著作権料を支払うのも辛いので、
ここはひとつミュージシャンにお願いして、
チャージバックのお金の中から著作権料を支払ってもらおう。

もちろん著作権登録してないオリジナルなどを演奏した場合には、
当然誰の著作権も侵害してないので払わなくてもよい。
ちゃんと演奏する楽曲リストを提出してもらって、
他人の曲を演奏した場合はその曲名を、
オリジナルである場合はちゃんとその旨を申告してもらって、
そしてその曲数に応じてチャージバックの中から少しでも払ってもらえればそれでよい。

BGMは基本的にはX.Y.Z.→Aの楽曲なので、
リストを作ってそれをかけてる時間と一緒に提出すればいい・・・

などと漠然と考えながらJASRACから郵送された書類を開けてみると、
楽曲リストのひな形なんて陰も形も見えず、
ただ「何平米の店舗で月に何時間演奏しているお店は月々いくら払いなさい」
という表とその申告書があるだけである。

こいつらは数十年もこうやって店から著作権料という名目で莫大な金額を徴収して来たのか?!!
これではその店がどんな曲を何回かけたか演奏したか、
何よりもそのお金がどの著作権者に支払われるものなのかがわかるはずがない。

つまり、これでは絶対に著作権者に還元されるはずがない!!

じゃあ今まで徴収して来た莫大な著作権料は一体どこに分配されてたの?・・・
どこか著作権じゃないところに?
もしくはJASRACの中で眠ってる?

そう言えばワシらもライブやる時にJASRACの書類に曲名を書いたことがある。
しかしそれがちゃんと自分たちに戻って来たという記憶はない。

そりゃそうだ。
このシステムだと、
「店のBGMでX.Y.Z.→Aを流しました」
と言って数万円著作権料を支払ったとしても、
JASRACはうちでX.Y.Z.→Aの楽曲をかけたことを知らないのだ。

こんなひどい話があるか?!!

そのくせ払わなければ数十年に渡って遡り、
満席の状態で毎日上演してたとして計算した莫大な著作権料を徴収すると脅す。
実際そうやって裁判で負けて支払ってつぶれたJazz喫茶なども多いと聞く。

でもそのお金どこに分配されてんの?

これではヤクザのみかじめと同じである。
ちゃんと著作権者に分配しろよ!!

ワシは今から弁護士と相談してどうするか決める。

Posted by ファンキー末吉 at:10:25