仙谷由人国家戦略・行政刷新担当相は9日の閣議後会見で、財政再建に向けて6月までに策定する「財政運営戦略」などについて「年度末の経済、雇用の動向を慎重に見たい。数値目標を盛り込んだ方がいいかどうかも含めて考えたい」と説明。3月末の景気状況によっては、具体的な財政再建目標の設定を見送る可能性を示唆した。
「財政運営戦略」は財政健全化の道筋を示す内容で、11年度から3年間の歳入見込みや歳出の骨格を決める「中期財政フレーム」とあわせて、政府が検討を進めている。数値目標の設定を見送れば、財政健全化への姿勢が弱いと批判を浴びそうだ。【谷川貴史】
毎日新聞 2010年2月9日 21時51分