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石川被告「ミス」→「わざと」→「意図的でない」 公判で全面対決へ
このニュースのトピックス:ライフスタイル
「意図的に虚偽の報告をしたことはない」。政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で起訴され、保釈された民主党衆院議員、石川知裕被告(36)。9日の記者会見では捜査段階の供述を一転させ、起訴事実を否認した。公判でも起訴事実について全面的に争う見通しとなった。
関係者によると、石川被告は逮捕前、虚偽記載について「自分の選挙前で忙しくて忘れていた。記載ミスだった」と故意を否定。しかし、1月14日の3度目の任意聴取で「わざと記載しなかった」と容疑を認め、同15日に逮捕された後も一貫して故意に記載しなかったことを認めてきた。
虚偽記載の理由については、「(民主党の)小沢(一郎)先生が大金を持っていることが表に出さないようにした。表に出してはまずい金だと思った」と説明し、土地代金の支払い後に受けた不要な銀行融資についても「原資を隠す偽装工作だった」と供述したとされる。
一方、水谷建設から裏献金5千万円を受け取った疑惑については「受け取っていない」と全面否認を続けた。
こうした石川被告の姿勢の変化を、早急に保釈を勝ち取るための“戦術”だったとみる向きもある。一般的に、起訴事実を否認している場合は、保釈を申請しても検察側が準抗告をし、勾留(こうりゅう)が続く可能性があるためだ。
石川被告の公判は今後、公判前整理手続きが行われ、初公判は今夏以降となる見通しだが、検察側との全面対決が予想される。