Hatena::Diary

Hopeless Homeless このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-02-09

[]「相棒」シーズン8 第14回『墜ちた偶像』

脚本は、太田 愛さん。監督は、近藤俊明さん。


よくできたプロパガンダ回でした。


悪いのは官僚と旧政権と癒着してる財界だよ! 新政権とマスコミは正義だよ! 

良い政治のために友愛したってしょうがないんだよ!

賄賂だって本当は欲しくなかったのさ!

賄賂も友愛もナシ? 困ったなあ、それなら結果が出るまで何年でも見守ってね!

あ、悪い議員は辞職させちゃうから! それで党はクリーンだよね!


他になんか内容ありました?

太田愛さん、いい脚本家なのに、こういう使い方しないでほしい。

リアルタイムで観なくてよかった。録画を今日ようやく観て、はらわたが煮えくりかえりました。


ものすごくがっかりした。

それでも太田さんは、面白く、きちっとまとめてくれてる。

神戸の過去もチラつかせ、杉下、たまき、捜査一課、と、それぞれのキャラをうまく動かし、ドラマとしてだけ観るなら面白くも観れた(それにしたって、ジャーナリスト様を持ち上げすぎだと思いますけど)。


しかし、これはプロパガンダでしかない。

昨年夏の総選挙前に、キムタクの「チェンジ」の再放送をたれ流したフジテレビと同様に、このタイミングで、こういう内容のドラマを放映することに、なんの意図も含まれていないというのは、考えづらい。

10年近く見続けてきたドラマの外枠を利用して、視聴者を誘導する。とても、ひどいやり口だ。


小沢、鳩山両者の贈収賄。

「官僚が」「官僚の抵抗で」「前政権のせいで」「非協力的な財界が」「天下りのせいで」と何かにつけ外部に責任を押しつけようとする発言の多い与党。政府。

ろくな追究もせず、なまるぬるく、暖かく、慈母のような視線で与党を庇護するニュース。

更に、ニュースを観ない層にもダメ押しですか?

これまで慣れ親しんだ「ただの娯楽」をねじ曲げてまで、これですか?


本当に腹が立った。なんだこれ。

いいスタッフ使って、いい役者揃えて、人気シリーズの皮をかぶって、何やってんだこれ。

心の底から、今週(もう先週か)の「相棒」には、がっかりした。

はてなユーザーのみコメントできます。はてなへログインもしくは新規登録をおこなってください。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/akio71/20100209/p2