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病腎移植についてもコメントすべきことがたくさんあるが、精神的苦痛が元で重度のうつ病になっちゃうのか、というところについては、どうしてもこだわりたい。重度の抑うつ状態になったと言うなら受け入れられる。ストレスが原因である病気という捉え方は、結局のところ「我慢が足りなかった」「俺なんかもっとひどいストレス環境にいるけどうつにならなかった」「こんなことくらいで落ち込む私が悪い」などという、様々な誤解を与え、有害だ。
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20100205-OYO1T00750.htm?from=main1
この件が報道されている内容のままだとすれば、それはひどいと思うような内容は確かにある。しかしながら医学的な内容ではなくて、業務上過失致死で刑事上の責任を問う以外の方法が必要だと私も思う。医師が良かれと思ってやったことも裁判になるんじゃないかと思うことの影響は計り知れない。警察が主となるのではなく、きちんと知識を持った人に、自分がダメだったと指摘されるのならば受け入れられると思う。
救急も入院も夕張にあった方がいいのであれば、なぜそれが赤字になるのか、医療制度の問題なのか、やり方が悪いのか。そこに対して「福祉を充実させます」と誰も反対できないことを言って税金をつぎ込んだ結果、病院が潰れる、もしくは町もろとも潰れる、という自治体病院・自治体が無視できないほど多くなっている。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20100203-OYT8T00029.htm
電話する先の電話番号を間違うというケースは年に数回経験し、救急隊員が頭に浮かべている病院と、実際に向かう先を間違うことはまずありえない。道を間違ったレベルの話ではない。
それよりも、他の患者を受け入れているから対応できないということについて、誰も何とも思わないのだろうか。それから病院を探して1時間以上かかるくらいなら、その場でもう一人くらい余計に診れないのかとか、そういう反論はないのだろうか。救急という分野がそういう手薄な体制だから「たらい回し」が問題になるのであって、たまたま救急隊が電話をかけ間違ったから今回は取り上げられただけで、最初からどこか他に行っていれば助かったのかと言うと、そもそも「他」もないのだという東京の現実。
月に80時間以上の労働があれば、過労と関連があるとみなすような基準がある。しかしなんにせよ、25歳が心不全で死ぬことを説明するには相当の病気が必要で、多くは不整脈などの先天性心疾患だろう。過労も認めるし、その人が亡くなったのも認めるし、過労と死亡に関連があることもまぁ認めるとして、急性心機能不全ということは医学的にはいけてないように思う。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100118-00001110-yom-soci
新型インフルエンザウイルスが、外したマスクからふよふよ空中を舞って感染力を持つとは、結核よりもはるかに強い?感染力を持っていて、ビックリだ。マスクを外した手を洗わないと接触感染の原因になることは知られている。空気感染、飛沫感染、接触感染という従来の分類にはないような「外したマスクにビニール袋」という新たな説なんて、ひょっとするとセンター試験に出るかもしれない(皮肉
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100114-00000046-mai-soci
青のところは溶けても、黄色は溶けないとか、そういう光景は見かけたが、LEDだと全て溶けない。
救急医の数も集計して欲しい。たらい回しの数もついでに集計して欲しい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100111-00000105-mailo-l27
いかに早く始めるかが問題であって、上手にやるとか、高度なことを後々やるとか、そういうことはあまり関係ないと言われているようだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091215-00000006-cbn-soci
1月に書くとは機を逸しているが、サンタは実在するといういい話。
http://homepage3.nifty.com/tak-shonai/intelvt/intelvt_037.htm
季節性インフルエンザが流行しない理由は、新型インフルエンザ対策がうまくいっているからで、意外とインフルエンザ対策って可能なものだったという考えもあれば、熱が出るだけで「インフルエンザではないという診断書がないと会社に来るな」みたいな無茶苦茶な対策をしている効果の可能性もあるか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100107-00000061-jij-soci
河野太郎を揶揄しているのかと思ったが、よく考えればそういう力関係ではないか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100108-00000027-sph-soci
こちらがごまめの歯ぎしり → http://www.taro.org/gomame/index.php
交通事故に遭ったが歩けるような人が救急車で来院したりするが、加害者が存在すると万に一つも間違いがあってもいけないのかな、という構図は理解できないわけではない。結果的に軽症であることと、救急に検査が必要なことは、実は両立するのであって、救急対応が必要でないことが病院前で判断できるという根拠は今のところ利用可能ではない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100109-00000059-mailo-l23
保健所が認めた人しかPCRによる検査ができなくなってほぼ半年経ち、つまり自分にはそれが新型か新型でないかは診断できないのだが、新型の疑いの人は追試の疑いなのか。
http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/7c39bcc0288d2450cb865086850e3658
この報道されている人がどうだったかはわからないが、私の住んでいる市では救急車が近づいても止まらない歩行者が圧倒的に多い。安全のため救急車が止まったら、道を譲ってくれたと思って先に渡る人すらいて、どうしてこうもひどいのかと救急車の中で一人憤慨している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091206-00000002-kana-l14
非正規にも労災が適応される点には全く異論がないが、統合失調症って過労で発症するものだったことには驚きだ。統合失調症を発症したときに労働時間が長かったのと、統合失調症を発症したから労働時間が長かったのとは、どう違うんだ。タミフルを飲んだから異常行動をとったのと、異常行動をとった人がタミフルを飲んでいたのとどう違うんだ。抗生剤を飲んで風邪が治ったのと、元々風邪が勝手に治る頃に抗生剤を飲んだのとどう違うんだ。のどにイソジンを塗ったら風邪が治ったのと、風邪が治りそうな頃にのどにイソジンを塗るのはどう違うんだ。労災で因果関係を証明しなくていいというのは、そういう意味ではないだろうと。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091127-00000049-mai-soci
physician
発症する基礎があった人が過労をきっかけに発症したって事でしょうけど(そういうのがあるのかは知りませんが)、過労が原因かの様な記事になってますね。しかも、さかのぼって発症していたと認定しているし...
chirin2
これですね、統合失調症の発症のきっかけとしてですら、「過労」というのは教科書的にも文献的にも見当たらないのです。結婚とか、就職とか、そういうことがきっかけになるとは言われていますが、過労もこの中に加わるのでしょうか。発症し仕事の能率が落ちることで、結果的に「長時間労働」になって発見される、のならばよくわかります。
過労により自殺した、ということが裁判で争われた時に、過労が精神疾患を引き起こすことを証明し、自殺が精神疾患によるものであると証明することは、必ずしも必要ではないとなりました。しかし今回は、統合失調症という診断が正しければ、教科書を書き直す必要があるほどおかしいことだと思うのです。
harrity
精神科を呼びましたか、そうですか。
私としてはこのケースで、”「恒常的な長時間労働があり、精神的負荷が強くかかった」ことを原因に統合失調症を発症した”と言う結論になる事情はよくわかるのですが、それをきちんと説明するためにはまず結構な分量になるので、後日自分のところでエントリ立てさせて説明させていただきたいと思います。
ところで、
>教科書的にも文献的にも見当たらないのです。
ということですが、よろしければどのような教科書・データベースで検索されたのかお聞かせ願いたいのです。この領域の場合、そこら辺から結構議論がかみ合わない場合がよくありますので・・・。
chirin2
個人メール送ったので検討ヨロ
harrity
自分のblogに載せました。いちおうトラックバックもしておきます。「ふれてはならぬ(1)」
http://harrity.blog119.fc2.com/blog-entry-27.html
脳卒中と低血糖の症状はよく似ている部分があり、日本の救急隊員が血糖を測ることを許されていない以上、脳神経外科の可能性も考えるのは当然のことだ。大東市の病院がまた出てきたが、奈良県から補助金もらってもいいんじゃないか。
救急受け入れ不能問題について、今受け入れが困難となっている傾向を分析し、そういう人をとれば賞金、ではないが、金銭的なインセンティブを与える方法で解決する方法を言う人もいる。しかし、それに関わる人にチャリンチャリンと入っていくわけではないのであり、結局はそれをして快か不快かが大事だ、とある教授が言っていたのは正しいと思う。
透析患者で肝臓に病気を持つ人が熱を出していれば、意識障害の原因は多岐にわたる。腎臓内科、血液透析、肝疾患に精通した、脳神経外科、感染症内科、ひょっとすると感染症以外の発熱に対応できるような部分も含めて、全てに精通した医者が揃っている病院へと搬送する必要がある、ともし言われれば、1時間45分でよく探した、と思う。3日後に癌で亡くなる人は、救命センターの適応ではないだろうが、代わりに診られる病院があれば素敵なことだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091113-00000531-san-soci
元の読売の記事に関しては、まあ訴状をそのまま記事に起こしたんだろうが、全部が事実としてもいろいろとツッコミどころがありすぎで、あえてさわら「ぬ」。
あまりに荷が重い。
せいぜいぼくらに出来るのは、「適法か違法か」の判断だけだろうが、本来善悪の議論をなすべき法曹が、あまりに怠慢であるというのが問題。