岸部一徳、監督に感謝「作品の力で頂いた」

ブロンズ像を手にあいさつ男優助演賞を受賞した岸部一徳（撮影・西川祐介） Photo By スポニチ

　【毎日映画コンクール・男優助演賞】けったいなおっちゃんを巧みに演じた「大阪ハムレット」で男優助演賞に輝いた岸部一徳（６３）は「うれしいです。作品の力で頂きました」と会場に姿を見せた光石富士朗監督に感謝の言葉を送った。

　松坂慶子（５７）扮する大阪のおばちゃんと息のあったコンビを披露。松坂とは小栗康平監督の「死の棘」（９０年公開）の夫婦役で共演。岸部は「しんどくて、苦しくて。あの作品では追い詰められましたが、そこから、２人ともこんな役ができるまでになった」としみじみ振り返った。

　元グループサウンズ「ザ・タイガース」のメンバーで、いまや映画、テレビドラマに欠かせない名バイプレーヤー。「オファーが来ないことには仕事には恵まれない。どんな仕事でもやりますが、やはり見る人の心に響く映画に出られたらうれしい」と気概も見せた。

[ 2010年02月09日 ]