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DBに学ぶ、なぜ2ちゃんねるは民主党に劣るのかという話

2009/10/24 16:24

 

 ことあるごとに馬鹿を晒し、迂闊に引用した純真な人々に自爆のブーメランを突き刺しまくる悪魔のサイト・2ちゃんねるであるが。

 

なぜ、かくも現実は2ちゃんねるの逆へ逆へと動くのか。

 

なぜ、2ちゃんねる民主党批判は的外れでアホなものになるのか。

 

 

そのメカニズムをご紹介。

 

 

基本的に皆さんが知っておくべき事実がある。

 

民主党の議員連中はあなたや私よりはるかに頭がいいし知識もある、という単純な事実である。

 

下のほうを探せばごく一部にイロモノが混じっているが、一定より上は軒並み「東大卒」「元官僚」「元大会社の労組幹部」「元弁護士@旧司法試験合格組」「世襲たたき上げ政治家一族」などである。

 

平均して、彼らは20年以上、政治や国政の第一線で同じような高度教育を受けた連中の間で、毎日のように論戦と調査と研究を繰り返している、少なくとも政治についてはホンモノのプロである。

 

 

分かりやすくドラゴンボールに例えると、だいたい民主党の幹部クラスになると戦闘力は数千を超える。すなわち、サイヤ人の並の戦闘力を有する強力な連中なのである。

 

ところが、自民党もまた、そうそうたる強力なユニットを擁している。彼らは恵まれた環境で英才教育を受ける結果、ギニュー特選隊並の戦闘力を有している。彼らの多くは、残念ながら官僚機構の供給する与党修正を失うとヤジロベー並みの雑魚キャラに変身してしまうのであるが、それでも一部には1万を超える戦闘力を維持している猛者も多い。

 

 

そして、そういうギニュー特戦隊の連中が、サイヤ人を馬鹿にするわけである。「お前ら雑魚に何が出来る(プゲラ」という感じで。

 

 

問題は、それを眺める一般人(戦闘力0.3)の方である。

 

その一般人の雑魚が、ギニュー特戦隊に軽くひねられるサイヤ人を見て、面白がって自分たちも石を投げつけ始めるわけである。「やーい、雑魚雑魚!!」と。それが2ちゃんねるの実態である。

 

この結果が、この一年の死屍累々たる有様である。哀しいかな、雑魚は1000人集まっても雑魚である。

 

2ちゃんねるの怖いところは、匿名の蓑に隠れて、自分の自我を無制約に肥大させてしまうところにある。

 

冷静に考えれば、2chとIZAとサンケイ新聞を読んでるだけの情報弱者が、知能で現役の国会議員に勝てるわけ無いだろうにw なぜか、2chにいると、東大卒の弁護士が法律解釈や政治知識で自分より下に思えてしまうらしい。おいおい、君は何者だとww

 

 

 

 

 

とまあ、冗談はともかく。

 

基本的な前提条件として、多くの国会議員は一般人の水準をはるかに越える知識と情報を日常的に得ていて、そうそう間違ったことを発言することはない、ということをしっかり発想の根底にすえておく必要がある。

 

これは自民党民主党も(社民党のみずほちゃんも)同様である。

 

ただし、もう一つの除外条件がある。

「彼らは、自分のために嘘をつく」ということである。

 

政治家であれ官僚であれ経団連の連中であれ、彼らは事実を正確に知っているが、その知っている事実をそのまましゃべることは決して無い。彼らは知っていることを、自分たちの政治目的に応じてあらゆる知識と手段とレトリックを駆使して捻じ曲げて公言する。

 

 

すなわち、

「敵の政治家が言うことには、必ずしっかりした理論的根拠がある」

「その根拠にはたいてい、嘘と偏向が含まれる」

 

この二つが、政治言論においては最も注意すべきポイントである。

 

 

要するに。

 

何か物議を醸す発言があったら、それにどんな根拠が用意されているか、まずそれを知ることである。必ず、強力な根拠がある。法律の裏づけ、事実の立証、隠されている現場の真実、など。

 

その根拠を知った上で、有力な反証を用意しなければならない。

 

いちばんやってはいけないのは、「どうせ麻生の言うことだから事実は逆で裏目に出るだろう」などと決め付けて、思考停止してしまうことである。そうすると、後からソースがついて涙目になるわけである。「やっぱりあれは国旗でした!!」とかw

 

従って、大切なのはその前段階で「敵の理論武装の構造を可及的速やかに把握すること」と、「必ずあるはすの嘘と偏向の部分を速やかに見つけ、そこに焦点を当てる」ことである。

 

 

何があろうと、敵を侮ってはいけない。

敵を侮るとき、あなたの投げたブーメランはあなたに向かって刺さることになる。

 

 

 

補追:

ちなみに、亀井静香の戦闘力はドドリア級(約2万)である。

現在の自民党に、亀井静香を倒せる戦士はいない。

カテゴリ: 政治も  > 政局    フォルダ: 時事問題ー政治

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コメント(6)

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2009/10/24 18:29

Commented by 1031 さん

比喩をギニュー特戦隊に留めておられるのはネタフリと見てよろしいでしょうか?(笑)

>すなわち、「敵の政治家が言うことには、必ずしっかりした理論的根拠がある」「その根拠にはたいてい、嘘と偏向が含まれる」この二つが、政治言論においては最も注意すべきポイントである
まともな言論においては大抵おっしゃるとおりなのではないでしょうか? というか、これがあまり通用しない(武器にならない)ネット言論が稀有な例のよな(笑)。

 
 

2009/10/24 18:45

Commented by strangequarks さん

小泉が一時スーパーサイヤ人化して大暴れしまくってましたが、近代の日本政治だとあれが最高戦闘力じゃないかと思いますね。あのドドリアさんが瞬殺でしたし。

与党修正を失った石破や石原がどの程度の底力を見せるかはまだ未知数ですが、少なくとも民主の幹部以下ということはないでしょう。


>というか、これがあまり通用しない(武器にならない)ネット言論が稀有な例のよな(笑)。

ネット言論って、本質的に部分的かつ瞬間風速的ですからね・・・。
どんなアホなことを言っても、部分的なコミュニティで賞賛だらけになることもあるし、逆にどんな正論でも批判だらけになることもある。
小さいコミュニティにとらわれすぎると、その外側のサイレントマジョリティの動きに鈍感になります。
その成れの果てがネットウヨクなんだろうと思いますよ。

 
 

2009/10/25 00:12

Commented by バカウヨを救う会 さん

要するに2chやイザに巣食うウヨ(右翼ではない)は単に知的能力の低い(学習能力の低い)のバカということです。こんなバカが海千山千の国会議員に勝てるわけがありません。

 
 

2009/10/25 00:55

Commented by strangequarks さん

To To-lucky1985さん
>要するに2chやイザに巣食うウヨ(右翼ではない)は単に知的能力の低い(学習能力の低い)のバカということです。こんなバカが海千山千の国会議員に勝てるわけがありません。

ネットには集合知効果があるんですが、しかしそれとても「その集団の最大の知的能力者」の限界を超えられないという制約があります。
イワシが何匹集まってもサメには勝てない、というのに近いものがありますね。

もともとの2chの強みは「有象無象を引き寄せる」イワシの中に、サメより強力なシャチや鯨が混じっていたことにあるんですが。

・ブログやSNSの発達で、有力な論者が2ch外に定住するようになった
・イデオロギー色が強くなりすぎて、集客にフィルタがかかるようになった

この二点が集合知の力の根源である多様性を減殺させ、言論の質の低下を招いてしまったわけです。

いわゆる「職人」もずいぶん減りましたしね・・・
日本のネットも、世代交代が進んでいます。いいことですけどね。

 
 

2009/10/26 13:17

Commented by 1031 さん

ネット言論のことを考えるとき、私はいつも「学会」(”物理学会”とかの方ですw)のことを考えるんですね。
学会とネットとは、構成員の意見交換を可能な限り自由にやらせる点は同じだけども、前者は論理性とか合理性とかによるフィルタがまがりなりにも機能していることが違うんだと思います。
学会による学問の発達を考えると、集団の構成員各自の能力を超えるような全体を達成する言論界というのは全く不可能なわけじゃないと思うので、ネットにだってその可能性が全く無いわけじゃないと思いますが。
例えば、適切なフィルタにより適切な構成員同士による適切な意見交換の頻度をそれなりに向上させればよいわけでしょう。
まあそんな機能のSNSは聞いたことがありませんが…。(というか、ネットの本質に反するかな?)

 
 

2009/10/26 17:00

Commented by その蜩 さん

しかし、まともな左派論客の不在にも実にがっかりですねえ。
彼らは口汚くののしるだけで、そこには何もないと言うことに僅かにも気づいてない。
だけど、賞賛だけに包まれる今の政権をきっちりチェックし是々非々で評価できる層が形成されないと、民主党が長く無いどころか、日本がもう長く持たないでしょう。
今の状況って戦前の状態に限りなく近いですよ。
米国ブチ切れ寸前にまで追い込んで、次のオバマ大統領訪日がキャンセルとかされたらどうするんでしょうねえ。
既に日本からの脱出も始まってしまいました…。

 
 
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