なぜ、かくも現実は2ちゃんねるの逆へ逆へと動くのか。
なぜ、2ちゃんねるの民主党批判は的外れでアホなものになるのか。
そのメカニズムをご紹介。
基本的に皆さんが知っておくべき事実がある。
民主党の議員連中はあなたや私よりはるかに頭がいいし知識もある、という単純な事実である。
下のほうを探せばごく一部にイロモノが混じっているが、一定より上は軒並み「東大卒」「元官僚」「元大会社の労組幹部」「元弁護士@旧司法試験合格組」「世襲たたき上げ政治家一族」などである。
平均して、彼らは20年以上、政治や国政の第一線で同じような高度教育を受けた連中の間で、毎日のように論戦と調査と研究を繰り返している、少なくとも政治についてはホンモノのプロである。
分かりやすくドラゴンボールに例えると、だいたい民主党の幹部クラスになると戦闘力は数千を超える。すなわち、サイヤ人の並の戦闘力を有する強力な連中なのである。
ところが、自民党もまた、そうそうたる強力なユニットを擁している。彼らは恵まれた環境で英才教育を受ける結果、ギニュー特選隊並の戦闘力を有している。彼らの多くは、残念ながら官僚機構の供給する与党修正を失うとヤジロベー並みの雑魚キャラに変身してしまうのであるが、それでも一部には1万を超える戦闘力を維持している猛者も多い。
そして、そういうギニュー特戦隊の連中が、サイヤ人を馬鹿にするわけである。「お前ら雑魚に何が出来る(プゲラ」という感じで。
問題は、それを眺める一般人(戦闘力0.3)の方である。
その一般人の雑魚が、ギニュー特戦隊に軽くひねられるサイヤ人を見て、面白がって自分たちも石を投げつけ始めるわけである。「やーい、雑魚雑魚!!」と。それが2ちゃんねるの実態である。
この結果が、この一年の死屍累々たる有様である。哀しいかな、雑魚は1000人集まっても雑魚である。
2ちゃんねるの怖いところは、匿名の蓑に隠れて、自分の自我を無制約に肥大させてしまうところにある。
冷静に考えれば、2chとIZAとサンケイ新聞を読んでるだけの情報弱者が、知能で現役の国会議員に勝てるわけ無いだろうにw なぜか、2chにいると、東大卒の弁護士が法律解釈や政治知識で自分より下に思えてしまうらしい。おいおい、君は何者だとww
とまあ、冗談はともかく。
基本的な前提条件として、多くの国会議員は一般人の水準をはるかに越える知識と情報を日常的に得ていて、そうそう間違ったことを発言することはない、ということをしっかり発想の根底にすえておく必要がある。
これは自民党も民主党も(社民党のみずほちゃんも)同様である。
ただし、もう一つの除外条件がある。
「彼らは、自分のために嘘をつく」ということである。
政治家であれ官僚であれ経団連の連中であれ、彼らは事実を正確に知っているが、その知っている事実をそのまましゃべることは決して無い。彼らは知っていることを、自分たちの政治目的に応じてあらゆる知識と手段とレトリックを駆使して捻じ曲げて公言する。
すなわち、
「敵の政治家が言うことには、必ずしっかりした理論的根拠がある」
「その根拠にはたいてい、嘘と偏向が含まれる」
この二つが、政治言論においては最も注意すべきポイントである。
要するに。
何か物議を醸す発言があったら、それにどんな根拠が用意されているか、まずそれを知ることである。必ず、強力な根拠がある。法律の裏づけ、事実の立証、隠されている現場の真実、など。
その根拠を知った上で、有力な反証を用意しなければならない。
いちばんやってはいけないのは、「どうせ麻生の言うことだから事実は逆で裏目に出るだろう」などと決め付けて、思考停止してしまうことである。そうすると、後からソースがついて涙目になるわけである。「やっぱりあれは国旗でした!!」とかw
従って、大切なのはその前段階で「敵の理論武装の構造を可及的速やかに把握すること」と、「必ずあるはすの嘘と偏向の部分を速やかに見つけ、そこに焦点を当てる」ことである。
何があろうと、敵を侮ってはいけない。
敵を侮るとき、あなたの投げたブーメランはあなたに向かって刺さることになる。
補追:
ちなみに、亀井静香の戦闘力はドドリア級(約2万)である。
現在の自民党に、亀井静香を倒せる戦士はいない。
by その蜩
この異種格闘技戦は是非見てみ…