2010年 2月 8日
産廃不法投棄で岡山市が行政代執行
岡山市北区の採土場に産業廃棄物が不法投棄されている問題で岡山市は9日から行政代執行に着手し環境保全措置を行うことになりました。行政代執行が行われるのは岡山市北区下足守の産廃処理業者「河童総業」の採土場です。岡山市によりますと河童総業の採土場にはプラスチックやがれきなどの産業廃棄物、約3万立方メートルが不法投棄されていて地下水からは基準値を超えるヒ素などの有害物質が検出されています。岡山市ではこれまで産業廃棄物の撤去を河童総業に求めてきましたが立ち入りを拒否したため廃棄物処理法に基づく行政代執行により環境保全措置をとることになりました。行政代執行は9日午前10時から5月31日までの予定で有害物質をろ過する壁を設置して地下水の汚染を防止します。行政代執行にかかる費用は約2700万円ですが、不法投棄に関わった業者などから拠出金を集めていて税金は使われないということです。

美作市男性職員 酒気帯び運転で停職3カ月
公務員の不祥事です。美作市の男性職員が酒気帯び運転の疑いで警察に検挙されたとして8日付けで停職3カ月の懲戒処分を受けました。停職3カ月の懲戒処分を受けたのは美作市総務部に勤務する42歳の男性職員です。美作市によりますとこの男性職員は今月3日午前0時ごろ美作市北原の国道で酒を飲んで原付バイクを運転し警察に酒気帯び運転の疑いで検挙されました。職員は自宅で缶ビール2本と日本酒2合を飲んだ後、友人の家に向かっていて呼気1リットルあたり0.45ミリグラムのアルコールが検出されたということです。美作市は職員の綱紀粛正を徹底し再発防止に努めたいとしています。

岡山県建設業協会元職員が逮捕
社団法人、岡山県建設業協会の支部の銀行口座から現金360万円を引き出し着服したとして、岡山市の元職員の女が業務上横領の疑いで警察に逮捕されました。逮捕されたのは岡山県建設業協会の元職員、吉村紀代子容疑者(60)です。警察によりますと吉村容疑者は、協会の2つの支部で会計を担当していた2006年9月から翌年の5月にかけ支部の複数の銀行口座から合わせて360万円を引き出し、着服した疑いです。協会には、建設業者が任意で加盟していて、着服した金は業者から集めた会費などです。2つの支部で1100万円余りの使途不明金があったため、警察に告訴していたもので、吉村容疑者は、「借金の返済に充てた」と容疑を認めているということです。警察では余罪があるものと見て調べを進めています。

真鍋知事 ETC割引見直しで配慮強調
国が今年6月から行う高速道路の無料化実験でETC割引が見直されることを受け、香川県の真鍋知事は、新たな料金設定には公共交通機関への配慮が必要だとの考えを示しました。真鍋知事が定例会見で話したもので、現在のETC割引がいつ廃止され、新たにどのような料金設定が行われるかを見極めたいとしています。国は岡山道など全国37路線の高速道路で、実験的に料金を無料にし、現在のETC割引を見直すとしています。香川県では、ETC割引によって観光客が大幅に増えた一方、フェリーやJRなどの公共交通機関で利用者が減りました。真鍋知事は香川県が無料化の区間に漏れたことは残念としたうえで「新たな料金設定には、公共交通機関などへの対策を盛り込むべき」と強調しました。

旭川沿いでサクラの治療開始
岡山市を代表するサクラの名所、後楽園近くの旭川沿いの桜並木で8日からサクラの延命治療が始まりました。延命治療は桜並木の推定樹齢が50年以上になり、地元の住民や経済界などで立ち上げた「旭川さくらみちの桜を守る会」が寿命を50年延ばそうと3年計画で進めています。今年は3年計画の最後の年で、142本のうち、残りの41本の延命治療を行います。初日の8日は、地元の園児たちが、サクラの根元に肥料の入った筒を打ち込む、手伝いをしました。守る会では142本の桜の延命治療の完了を記念し、今月23日に式典を行う予定です。