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家失った |
２月７日（日）
みなさんに公表します。といっても先週、ラジオのニッポン放送の“のってけテリー”に電話で出た時、すでに言っちゃったんだよ。
家のローンが払えなくなったのでここを出ていかなければならなくなった。ウーン、２１年間、払い続けてきたのに競馬にたとえると、４コーナーをまわって直線に向かった時、落馬したというやつだ。
家を取られる。競売にかけられる。まあ、すべて自業自得。本当は自業自損だ。ウワー、ついにやっちゃったよ。
だからテリーさんにも言った。これからはターザン山本！ではなくホームレスターザンだと。
そうしたらテリーさんと太平さんが大笑いしていた。面白がっていた。じゃあ、その件についてスタジオに来てもらおう。
でも、ターザンはここにくる交通費もないんだろうなと。その通りだよ。調べてみたら現金は５０円が７つと１０円玉が３０個あったのかなあ。
１００円硬貨はない。５円玉なんてあっても役に立たない。常々、人生はギャグだと言ってきたが、これはもうリアルギャグだよ。
思えば私の場合、１３年周期でクライシスが起こる。２度の結婚は１３年でジ・エンドとなった。
１９９７年８月、カミさんと娘が家を出ていって１３年。人生３度目のクライシスだ。しかしそれが今年６４歳の時にくるとは・・・。
普通に考えたらカムバックはない。あるわけがない。年齢的ハンディは絶大だ。あとはもう野垂れ死にするだけ。
三つのことに注意が必要。①犯罪（ラスコーリニコフはそれをやった） ②重病（糖尿病持ち） ③自殺（ウーン、あるかも）。
我が師、アントニオ猪木は２０数年前から「オレは世界一のホームレスになる！」と言ってきたが、いまだ実行していない。
いつもの闘魂流空手形だ。私は猪木さんに勝ったよ。あのう、貧乏って伝染病なんだよね。その特効薬はまだ世界で誰も開発していない。
でも、ホームレスは貧乏とは違う。それを超えた存在なのだ。だからうつることはないから安心して。
どうなるんだろうか、これからの私は
どうか私にお恵みを。この日の夕方、山田洋二監督の映画「おとうと」について語る会があった。
私を含めて７人が立石の居酒屋に集合。さっそく私は彼らに恵みのリクエストを出した。
①からつき落花生 ②ロシアンティーを飲むためのイチゴジャム ③市田の干し柿。ウワー、うれしい。ありがとう。
女性からはバレンタインのチョコレート。ホームレスがバレンタインのチョコレートをもらってはいけないだろう（笑い）。
それにしても競馬でよく負けたよなあ。負けていることに飽きないというのも、一つの巨大な才能かも。
もはや一発逆転しか狙わなかった。この間なんか３連単で１着の馬はわかった。問題は２着と３着だ。
その数字がひらめいた。ただ両方とも予想紙をみると見事な無印。５千円、１点買い。でもやめた。
するとゴール前、予想した通り１０番、１２番、７番の順ではいった。３連単、６０万円馬券。３千万円を逃した。
なんだ家のローンの総額に近いお金ではないか。自分の中の無意識を信用しなかった私がバカだった。
どうなるんだろうか、これからの私は。命までは取られることはないだろう。それだけが最後の砦だ。
猪木さんの言葉「どうってことねえや」を頼りに生きていくしかない。今日の“四字熟語”は家失ったにする。
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