大分のニュース

びっくり格安弁当 300円でおつり

[2010年02月08日 14:26]

260円で約150食を出している大分市仲西町のスーパー「イトマン商店」=大分市仲西町

 弁当の価格競争が県内で静かに繰り広げられていて、1食300円を切る弁当も登場している。大分市では総菜専門業者が大手スーパーで280円の弁当を販売、個人経営のスーパーは260円弁当で店の特色づくり、さらに本業が居酒屋の店は250円の弁当…。業者からは「ぎりぎりの値段」という声も出ているが、消費者は「安いのは助かる」と歓迎している。

 スーパーの「イトマン商店」(大分市仲西町)が260円の弁当販売を始めたのは2年前。毎日、10種類、計150食を店に並べている。伊藤忠人社長は「個人経営のスーパーが生き残るには特徴が必要と思い、安い弁当の製造、販売に踏み切った」と話す。食材を市場から直接仕入れてコストを抑え、調理員に主婦を雇用して味にもこだわる。「安い弁当で客は約2倍に増えた。弁当と一緒に飲み物などを買う客も多く、売り上げがアップした」とにっこり。
 280円の弁当は、県内のマルショク25店舗で総菜を扱っている大分惣菜(大分市原新町)が昨春から販売を始めた。周囲に競合店が多い店舗を中心に1日300~400食を出している。寺川勝洋社長は「多様な商品に目を向けてもらうための話題づくりの一環。採算はぎりぎり」と苦笑。
 250円弁当を昨年売り出したのが「笑撃250円弁当や」。大分市の牧と都町にある居酒屋「とりぞう」前で1日に100食を販売している。「経営の柱は居酒屋で、弁当の値段に人件費を加えていないので安くできる。ただ、あまり安いと客は品質に不安を感じる。それを考えたぎりぎりの値段設定」と同店。
 市内の40代の会社員男性は「飯やおかずは結構量があって腹にたまる」。50代の会社員男性は「昼食費を節約できるので安い弁当は大助かり」と歓迎する。
 このほか、女性向けの弁当、煮物など手作りにこだわった弁当など、業者は値段だけでなく特色も打ち出してアピールしている。

県内過去のニュース

2月08日

2月07日

2月06日

2月05日

2月04日

2月03日

2月02日

2月01日

1月31日

1月30日

1月29日

1月28日

1月27日

1月26日

1月25日

1月24日

1月23日

1月22日

1月21日

1月20日

1月19日

1月18日

1月17日

1月16日

1月15日

1月14日

1月13日

1月12日

1月11日

1月10日

1月09日

[PR]FX

※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
Copyright (c) 2008 OITA GODO SHIMBUNSHA