岡山放送局

2010年2月8日 23時3分更新

桜の老木を園児が治療体験


樹齢50年を超える岡山市の旭川沿いの桜の木の元気を取り戻そうと、幼稚園の子どもたちが治療に挑戦しました。

岡山市中心部の旭川沿いは桜の名所として知られ、春には大勢の花見客でにぎわいますが、桜の樹齢がいずれも50年を超えており、病気や害虫によって花が咲かなくなる恐れが出ています。

このため近所の人や造園業者らで作るグループが2年前から木の治療活動を進めていて、8日は岡山大学付属幼稚園の年長の子どもたち60人あまりも治療に挑戦しました。

子どもたちははじめに、グループのメンバーから紙芝居を見せてもらい、近所の人が土手に桜を植えて大事に育ててきた歴史を学びました。

このあと、桜の木の根元の土に栄養分を与える治療にとりかかり、樹木医の指導を受けて固形の肥料が詰め込まれた筒を地面に埋め込みました。

この肥料は開花の時期を含め半年間ほどかけて土の中に溶け出すということで、子どもたちは土手の急な斜面をのぼって筒を打ち込む作業に熱中していました。

参加した女の子は「桜の木が好きなので、ここの桜もきれいに咲いてほしい」と話していました。