2010年2月8日 23時3分更新
日ごろ裁縫などで使っている針に感謝の気持を込めて供養する「針供養」が8日、岡山市中区の寺で行われました。
岡山市中区徳吉町の徳与寺では、裁縫など女性の技芸上達の神様がまつられていて、毎年2月8日に「針供養」を行っています。
8日は、はじめに寺の境内の一角に設けられている針塚の前で住職が祈とうをして、針を供養しました。
寺には洋裁や和裁の仕事をしている女性らが次々に訪れ、使い古したまち針や縫い針を針塚に置かれたこんにゃくや豆腐に刺して手を合わせていました。
柔らかいこんにゃくや豆腐に針を刺すのは、ふだん固い布に刺している針の労をねぎらうという由来があるということです。
和裁の仕事をしている市内の女性は「日ごろ使っている針に感謝の気持を込めて供養しました。これからも供養に来たいと思います」と話していました。
8日供養された針の一部は針塚のなかに納められることになっています。