宇宙戦艦ヤマト 復活編 
2009年 12月 14日 |
知る人ぞ知る・・・・??
私はヤマトのファンです。 大ファンです。



子どもの頃、配られたプリントに名前を書く際に
「古代 雪」とよく書いていました。
そう書いてあるプリントは私のだとクラス中知っていたので困りませんでした(^_^;)
それが本当になり、その娘が活躍する時代になるなんて。
また、映画館で、ヤマトを観られる日がくるなんて。

賛否両論ありましょうが、楽しく観てきました。
公開日の昨日にいけなかったのは残念ですが、今日子ども達も寝る頃に(あとは夫に頼んで)。
懐かしい曲、懐かしいシーン、なつかしい声。
声については「これはないだろう!」と思う点もありますが
古代役の富山氏が亡くなっているので、いずれも仕方なしとするべきか。
ストーリーに感動してというよりも、懐かしさや感激で何度か涙。
ああ、やはりヤマトは、ヤマトだと。

宇宙戦艦ヤマトがテレビで初放映されたのは1974年。
よく言われる話ですが、裏番組がハイジだったので、
視聴率はさんざん、評判もボロボロだったそうです。
はい、うちもハイジみていました(^_^)
それが1977年に映画で公開されたときから世間の評価は変わったそうです。
確かスターウオーズの公開の年と同じだったと思います。
日本ではじめて「映画館で、公開日に徹夜で行列」という現象を起こしたのはヤマト。
チビッコ(これも死語?)の、文字通り子供だましの作品だった「マンガ」を
大人も楽しみ得る「アニメーション(のちにジャパニメーション)」という文化に引き上げたのもヤマト。
と、私は信じてます・・・
BGMに、フルオーケストラを初めて使ったアニメもヤマトじゃなかったかな。
アニメの主題歌、じゃなくて、BGM集がLPになったのも、「ドラマ編」も
あ、たしかラジオドラマもヤマトが最初じゃなかったかな〜〜〜
あれこれと、思い出はよみがえる・・・・・

ヤマトまでのアニメでは、
主人公は大義名分を振りかざして戦います。
愛する人のため、地球のため、命を賭して戦うこと、
その果てに死が待っているとわかっていても、それは美しい行為である。
理想を掲げ、葛藤しながらもその理想に殉死する主人公達。 あ、脇役も(笑)。
私は、それを、尊いと感じて、感動して大きくなりました。
ある意味、価値観の原点といってもいいかもしれない。
理想論とはわかっている。きれい事とはわかっている。
でも、それを貫こうとする姿は、美しい。
だからこそ、それが、他の星の人(人???)をも動かすのだと。
わかってりるよ、きれい事だって。きっと古代も真田もわかってる。
でも、戦うんだ。
死んでいくんだ。

その、当たり前のヒーローの姿を、覆したのが、アムロ・レイ。
私が12歳の時でした。
彼は、戦いは怖い、戦いたくない、なぜ自分が戦地にむかわなくてはならないか、と
悩み、まよい、引きこもる青年でした。
まだ子どもだった私には、それは受け入れられなかった。
そういう運命に引き寄せられたのなら、戦うしかないでしょ、と。
父を、母を、友を、守るのは自分でしょ、と。
ある意味、等身大の、ヒーローではない主人公を初めて描いたガンダム、
それ以降、私はアニメから遠ざかって行ってしまった・・・・
だからサンライズの作品は
闘将ダイモスまでは大好きだったけど
ガンダム以降はみてないなあ・・・・  
あ、もちろん、一般教養として、
ガンダムはみております。
三部作ね。 最初のだけね。
シャアも同じ人間で、戦争ってそういうものだ、という設定は好きだけど。

ひさびさにブログを書いたと思ったら
こういううんちくを語りたかっただけなのかも(笑)。
身近にね、これ、聞いてくれる人がいないんだよね・・・・
夫には相手にされないし、子ども達はまだわかんないし、
友達は、多分ひいちゃう・・・(笑)。

ヤマトが初めてテレビで紹介されたのは1974年。
ここに、ヒントがあるかも、と自分では思ってます。
多分、ヤマトを作ったのは、戦争を知ってる世代なのでは、と。
もちろん、だからこそ「大和をヤマトに」という発想があったんだろうけど。
大義名分を掲げて、理想のために命を賭して死んでいく。
その美学が、受け入れられた時代なんだよね・・・・・
だんだん、個人主義が浸透し、
「あの戦争はなんだったんだ、いきたくない、と言えなかった時代はなんだったんだ」と
あの戦争を理解できない世代がつくったのがガンダム。
私はそう思ってるんだけど。


それで、なにが言いたいかというと、
今回の「復活編」について
ほとんど予備知識を入れずに、どういうことが描かれてるか知らずにみたんですが
やっぱり「ヤマトはヤマトだった」と感じた、ということです。
大義名分。 高き理想。 大和魂。 武士道。 滅私。 殉死。 誇りや愛。
そういう、べたべたの、昭和のココロが生きてたってことです。
設定は2220年なんですが(笑)。
今風にならず、昭和のままで安心しました(^_^)

私の価値観の原点かも、と書いたけど
私には、もちろん、古代のような行き方はできない。凡人だから。
自分や、自分の家族が一番大事。
地球のためになんて、死ねない。
でも、心のどこかに(もしかしたら真ん中かも)
ああいう生き方がカッコイイ、ああいう死に方をしたいものだ、という
そういう気持はあるんです。 多分。
今思うと、 そういうところが、うつ病のモトかも(笑)。 いや、笑えん(^_^;)
自分のことはさておき、というのがカッコイイ、というようなね。

子ども、というか思春期の頃に刻み込まれたモノって
ずっとその人を支配するような気がしてます。
音楽でも映画でも文学でも
「自分の若い頃はよかった」ってみんないうでしょ。
「すごいね」って認めるモノがあるとしても、
それは「自分の基準=思春期に刻んだモノ」と照らし合わせてってこと。
そんな風に感じてます。

だから、私にとって
ヤマトは原点であり、すべてである、といえるかもしれません。

さて、具体的に本作についてですが
CGがすばらしかった。
どこかで「スターウオーズを超える映像」と書かれてるのをみたけど
そうかもしれない、と思う。
戦闘を、美しい、と表現すると批判されるかも知れないけど
すごかった、というしかない。
ここまで表現できるのか。
思い入れがあるからだとは思うけど、愛や死や誇りや信念や 
戦闘そのもののシーンに、それさえ感じた。

音楽もすばらしかった。
ヤマトならではの、ピアノやストリングスを多用した、臨場感あふれる音楽。
今回、音楽のスタッフはだいぶ変わっていたはずだけど(宮川さん亡くなってるし)
さすがヤマト、と感じました。
随所に、過去のBGM(アレンジされたものも含む)が使われていて
「ああ、これは・・・・」と涙した箇所も。
乗組員は当然世代交代しているけれど、メカも進化しているけど、
でもヤマトはヤマトだ、と感じた所以でもあります。

このCGの映像美と音楽、
これは劇場でこそ味わえるモノだったと思います。
できれば公開中にもう一度観たいモノです・・・・


最後のクレジットでも感じたことが。
富山氏、宮川氏など亡くなった旧作スタッフに捧げる、というメッセージが。
そして
「復活編 第1部 完」という表現。
そっか、これは第1部なのね。 
よし、がんばれ!
あと、
スクリーンの3分の2ぐらいのでっかい文字で(黒字に白抜き)
「製作 西崎義展」 「監督 西崎義展」
他のスタッフも、文字は大きかったんだけど・・・・・
イマドキ、こんなでっかい字で製作者を紹介するか!?と
やっぱりこんなこところも昭和かも、と感じてしまった(笑)。

あ、アルフィーの主題歌はよかったです。
旧世代にも、新世代にも、そこそこ受け入れられるアーティストが
無難に!?まとめた、って感じがしました。
新しいイメージもあり、しかし旧世代もがっかりさせない。
よし、でした。


は〜
久しぶりに母でなく、kayとして映画をみたような気がする!
楽しかった!!!











by ikrt_k | 2009-12-14 01:12 | Comments(4) |
Commented by ネコ型ロボット at 2009-12-14 22:42 x
久しぶりにのぞいてみたら、復活されているじゃありませんか!
お元気そうでなによりです。

私はヤマトは見ていないんだけど、それでも、ヤマトと聞くと
学校生活を筆頭に、あの時代まるごと頭によみがえってくるのよね。

また更新楽しみにしてます。おっと、くれぐれも頑張りすぎないようにね!
Commented by ひら♪ at 2009-12-14 23:36 x
わたしも、思いっきり、はまって育ちましたから。
語りだしたらきりがありません。
そのうえ主題歌がアルフィーだなんて
私のために復活したとしか思えません(笑)

というわけで前売り券も買っているのですが、
今仕事が忙しすぎて、まだ見に行っていません。
いつ行けるのか…
私が行くまでに上映打ち切りになりませんように…
Commented by みっちー at 2009-12-19 11:16 x
お久しぶりです!!!

新作はまだだけど、昔はしっかり観てましたよ~。
当時、5歳年上の姉には、
「カルピス名作劇場」は子どもっぽすぎたのでしょうね。
抵抗もむなしくチャンネルを変えられた妹達は
ヤマトを観る羽目になったのでした。
その上、地元が呉のせいか
父までもが大和(notヤマト)を語るわで、
私よりも妹は半ベソでした。

そうそう、デスラー派だったので、
「ヤマトの諸君・・・」
と低めの声で古代派の友達に話しかけてのも
思い出して笑ってしまいました。

2、3日前にヤマトのCMを観てちょっと話し始めたら、
思い切り娘にヒカれ
さみし~くなってたけど、
kayちゃんのブログをのぞいてよかったわ!
キャストなどよく分からない領域もあるけど、
また語ってくださいまし。
Commented by ジャジ at 2009-12-24 23:06 x
お久しぶりです。
ヤマトについては詳しくは無いのですが、「ツバクカンサルマ」は知っていました。最近までガンダム関係の台詞かと思っていました。

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