宇宙戦艦ヤマト 復活篇 [邦画レビュー]
「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」(監督:西崎義展)
惑星アクエリアスの海にヤマトが沈んで17年。古代進は雪と結婚し、16歳になる美雪という娘にも恵まれた。しかし仕事は当時とは比べようもない、オンボロ輸送艦の艦長。古代は戦いに疲れると共に、仲間たちと過ごしたヤマトへの愛情を捨てる事が出来ずにいたのだ。
一方、銀河の中心から、地球へと迫って来るものがあった。それはブラックホール。地球との衝突は避けられず、人類に残った手段は他惑星への移住だけだった。時間をかけて周到に練られて旅立った、第一次移民船団だったが、移住地への途中で何者かに襲撃を受け、全滅してしまう。その船団の長は古代の妻、雪だったのだが・・・・。
観て来ましたよ、「復活篇」。いやー、平日に行ったんですが、若干寂しい観客の中には親子連れもいるものの、大部分(というか、親子連れも親が観に来てる感じで)旧作時に熱い思いでブームを牽引した当時のファンばかり!ある意味これは同窓会ですねw
監督・脚本が(当時)悪名高きプロデューサー西崎義展ということでwドラマ的にはかなりの心配をしてましたが、意外とマトモでした。何しろ西崎くんは今回、企画・原作・製作総指揮・監督・脚本というワンマンプレイ(爆)。映画の最後、キャスト&スタッフのテロップでは一人だけデカイ文字でアピールされてて、その辺りの傍若無人ぶりは当時の悪印象そのままでしたねw それでもそれなりに映画として完成してたのだから、周りのスタッフの努力たるや相当なものだったんじゃないですかね(木亥火暴)。何はともあれ、昔のファンならかなりの満足を得られるのは間違いありません。
もちろん、そうは言っても無理がある部分も多いですよ。特に古代と美雪の間のドラマは全く描けていないです。この辺りは西崎くんが家庭と言うものの何たるかが分かっていないから当然かな(かなりの偏見w)。古代が危険な任務に赴く時の別れ、そしてクライマックスに危険な場所へとヤマトで乗り込む際に美雪が同乗している事を全く顧みないなど、この辺りはかなり奇異に感じた。
その他、冒頭の説明がナレーションで延々とされる部分など、監督の力量不足を感じる部分ですね。
それと共に、逆にワタシがちょっと感動したのは、キャラクターの絵。湖川友謙氏の絵が帰って来た!って感じで。「伝説巨神イデオン」の、特に劇場版「発動篇」を何度となく見返して来たワタシとしては、キャラクターの煽りの絵(アゴ下の見える見上げるような絵)や、横顔の特に鼻の少し硬いラインが懐かしく、嬉しい再会に感じました。
絵的にはもう一つは、ヤマトを始めとしたメカニックの3DCG映像。昔の手描きではかなりの制約がありましたが、やはり3DCGだとそういったものがほとんどなく、宇宙での戦闘が思いのまま。重々しい戦艦や移民船と戦闘機の対比などもCGならではと言っていいでしょう。この辺りをメカニックデザインと共に指揮したのが小林誠氏ということで、これまたある意味ワタシには懐かしい名前でした。まぁ、ツィンメリットコーティングされたガンプラで覚えている方が多いでしょうが、ワタシ的には下のお宝が一番のインパクトでしたw
という事で見どころ満載の今作。最後の最後にぶったまげた、「第一部完」の字幕に観ている全員がざわつきましたが、ホントに続編を作るにはそれなりの動員が必要なんで、皆さん是非観に行きましょうw
・・・・・お宝。むかーし(って約25年前・・・)のコミケで無料で配ってた「マクロス」のヴァルキリーのペン画。なんとアマ時代の小林氏のイラスト。今、いったいどれほどの人がこれを持ってるんでしょうか。
この作品の湖川さんの絵は、ホントにスゴかった。
小林さんと聞いて、一番にこれを思い浮かべる人もいるでしょうね。
惑星アクエリアスの海にヤマトが沈んで17年。古代進は雪と結婚し、16歳になる美雪という娘にも恵まれた。しかし仕事は当時とは比べようもない、オンボロ輸送艦の艦長。古代は戦いに疲れると共に、仲間たちと過ごしたヤマトへの愛情を捨てる事が出来ずにいたのだ。
一方、銀河の中心から、地球へと迫って来るものがあった。それはブラックホール。地球との衝突は避けられず、人類に残った手段は他惑星への移住だけだった。時間をかけて周到に練られて旅立った、第一次移民船団だったが、移住地への途中で何者かに襲撃を受け、全滅してしまう。その船団の長は古代の妻、雪だったのだが・・・・。
観て来ましたよ、「復活篇」。いやー、平日に行ったんですが、若干寂しい観客の中には親子連れもいるものの、大部分(というか、親子連れも親が観に来てる感じで)旧作時に熱い思いでブームを牽引した当時のファンばかり!ある意味これは同窓会ですねw
監督・脚本が(当時)悪名高きプロデューサー西崎義展ということでwドラマ的にはかなりの心配をしてましたが、意外とマトモでした。何しろ西崎くんは今回、企画・原作・製作総指揮・監督・脚本というワンマンプレイ(爆)。映画の最後、キャスト&スタッフのテロップでは一人だけデカイ文字でアピールされてて、その辺りの傍若無人ぶりは当時の悪印象そのままでしたねw それでもそれなりに映画として完成してたのだから、周りのスタッフの努力たるや相当なものだったんじゃないですかね(木亥火暴)。何はともあれ、昔のファンならかなりの満足を得られるのは間違いありません。
もちろん、そうは言っても無理がある部分も多いですよ。特に古代と美雪の間のドラマは全く描けていないです。この辺りは西崎くんが家庭と言うものの何たるかが分かっていないから当然かな(かなりの偏見w)。古代が危険な任務に赴く時の別れ、そしてクライマックスに危険な場所へとヤマトで乗り込む際に美雪が同乗している事を全く顧みないなど、この辺りはかなり奇異に感じた。
その他、冒頭の説明がナレーションで延々とされる部分など、監督の力量不足を感じる部分ですね。
それと共に、逆にワタシがちょっと感動したのは、キャラクターの絵。湖川友謙氏の絵が帰って来た!って感じで。「伝説巨神イデオン」の、特に劇場版「発動篇」を何度となく見返して来たワタシとしては、キャラクターの煽りの絵(アゴ下の見える見上げるような絵)や、横顔の特に鼻の少し硬いラインが懐かしく、嬉しい再会に感じました。
絵的にはもう一つは、ヤマトを始めとしたメカニックの3DCG映像。昔の手描きではかなりの制約がありましたが、やはり3DCGだとそういったものがほとんどなく、宇宙での戦闘が思いのまま。重々しい戦艦や移民船と戦闘機の対比などもCGならではと言っていいでしょう。この辺りをメカニックデザインと共に指揮したのが小林誠氏ということで、これまたある意味ワタシには懐かしい名前でした。まぁ、ツィンメリットコーティングされたガンプラで覚えている方が多いでしょうが、ワタシ的には下のお宝が一番のインパクトでしたw
という事で見どころ満載の今作。最後の最後にぶったまげた、「第一部完」の字幕に観ている全員がざわつきましたが、ホントに続編を作るにはそれなりの動員が必要なんで、皆さん是非観に行きましょうw
・・・・・お宝。むかーし(って約25年前・・・)のコミケで無料で配ってた「マクロス」のヴァルキリーのペン画。なんとアマ時代の小林氏のイラスト。今、いったいどれほどの人がこれを持ってるんでしょうか。
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小林さんと聞いて、一番にこれを思い浮かべる人もいるでしょうね。
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こんにちは☆
やっぱり皆さん最後はザワつくんですね、、^^;
by ジジョ (2009-12-21 05:08)
ヤマトですか~(*^_^*)
懐かしいですね。
私も狂ったファンでしたが
西崎のエスカレートしていく話は
最後好きじゃなかったな、昔のは。
古代くんもユキもいっぱい描いたよ。
復活編は裏切られそうで観るの怖いな~。
ユキの娘が美雪なんだ・・・。
今回松本零士氏はノータッチだとか
聞きましたがそう???
by いぶしょう (2009-12-21 20:05)
>ジジョさん
こんばんは。nice!&コメントありがとうございます。
そうですねwやっぱり最後にドドーンとあの字幕ではw ワタシもそこは不意を突かれましたねぇ〜。まぁ西崎くんの思い入れあっての事だと思いますが、まさか来年は実写×アニメの共同戦線、なんて事じゃないでしょうねぇ・・・・。
>いぶしょうさん
ども。ワタシも結局思い入れを持って見てたのは、最初のテレビシリーズと「さらば宇宙戦艦ヤマト」だけでしたね。テレビ版さらばの「ヤマト2」で古代と雪が生き返っちゃってから、商売ありきな姿勢を感じちゃって、見てはいたけど斜に構えちゃってました。
今回、松本零士は関わってないんじゃないかな?西崎、松本零士、東北新社かなんかでずーっと法廷闘争が行われてましたから。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%88%A6%E8%89%A6%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%88#.E7.9F.A5.E7.9A.84.E8.B2.A1.E7.94.A3.E6.A8.A9.E3.81.AB.E9.96.A2.E3.81.99.E3.82.8B.E7.89.B9.E8.A8.98
by tomoart (2009-12-22 02:19)