釣り糸をたらし、当たりを待つ参加者たち=彦根旧港湾で
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琵琶湖の外来魚問題をめぐるイベントが30日、彦根市内で相次いで催された。
彦根旧港湾付近では、外来魚駆除釣り大会が開かれ、県内外から愛好家ら580人が、ブラックバスとブルーギル計70キロを釣り上げた。釣った魚は草津市の就労継続支援事業所「みどりの風」が堆肥(たいひ)にし、野菜の肥料として活用する。
県琵琶湖レジャー対策室の主催で今年で3回目。参加者は家族や友人らと岸壁に立ち、エビやミミズを餌に釣り糸をたらし、当たりを待った。
市内の旭森小6年の馬場雄己君は父信行さんや弟2人と参加。「当たりが来るとうれしい。目標は30匹」と水面をじっと見つめていた。
(伊藤弘喜)
◆現状や生態を情報交換
彦根市の大学サテライト・プラザ彦根では、外来魚問題に取り組む団体が全国から集う外来魚情報交換会が始まった。31日まで。
県内外の有志でつくる「琵琶湖を戻す会」が主催し、今年で5回目。2日間で、23都道府県の大学、企業、自治体などの24人が外来魚の現状や生態、駆除方法や釣り方のコツについて発表する。
初日は、県立琵琶湖博物館(草津市)の中井克樹さんが、オオクチバスに産卵させ、卵と成魚を駆除する仕掛け「人工産卵床」の改良案を報告。ほかに県内からは立命館守山高や県漁業協同組合連合青年会などが発表した。
31日は午前10時から、フェロモンを使ったユニークな駆除の報告を皮切りに9人が発表する。参加無料。
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