【2/17】今年は「濃厚」技術トーク!@ITメールセミナー スラッシュドット    はてなブックマーク  Yahoo!ブックマークに登録  印刷
Windows TIPS
[System Environment]
  Windows TIPS TOPへ
Windows TIPS全リストへ
内容別分類一覧へ

Microsoft Update/自動更新のエラー・ログを調査する

デジタルアドバンテージ 打越 浩幸
2006/10/14
 
対象OS
Windows 2000
Windows XP
Windows Server 2003
Microsoft Updateや自動更新では、その動作ログをWindowsUpdate.logというファイルに記録している。自動更新などでトラブルが起こった場合は、このログ・ファイルを調査するとよい。
ログ・ファイルには、自動更新が行った操作やシステムの状態などがテキスト形式で書き込まれている。
ログ・ファイルからエラー・コードやエラー文字列などの情報を取り出し、検索エンジンで探すとよい。
 
解説

 Windows OSに対するセキュリティ修正プログラムを適用する場合、現在ではWindows UpdateやMicrosoft Update、自動更新などを利用することが多いだろう。大きな組織では、さらにSUSやWSUSを導入して、修正プログラムの適用を集中管理していることもあるだろう(以下これらをまとめて自動更新と呼ぶことにする)。SUS/WSUS/自動更新を利用している場合、1度設定しておけば、新しい修正プログラムがリリースされるたびに、ローカル・コンピュータへダウンロードされ、自動的に適用される。基本的には、ユーザーや管理者は特に何もする必要はないはずだ。

トラブルシューティングのために自動更新のログを調査する

 だが、修正プログラムがダウンロード、適用されないとか、何度も同じ修正プログラムが繰り返し適用されるなどのトラブルが発生した場合は、その原因を突き止めなければならない。このためには、クライアントの状態を調べたり、手動でMicrosoft Updateを実行したりする必要があるが、それと同時に、自動更新のプログラムが出力したログ・ファイルも確認するとよい。

 このログは、デフォルトでは%windir%WindowsUpdate.logというファイルに出力されている。環境によっては、Windows Update.logというファイルが存在していることもあるが(WindowsとUpdateの間に半角空白文字が入っている点が異なる)、これは旧版のWindows Updateが利用していたファイルなので関係ない。もし紛らわしい場合は、日付順に並べ替え(コマンド・プロンプト上なら、dir /odで日付順に表示される)、新しい方に注目すればよい。

 このファイルはテキスト・ファイルなのでそのままメモ帳で開けばよい。すると、自動更新のサービスが、処理の各段階で行った作業などが時間順にすべて記録されていることが分かるだろう。正しく自動更新が設定されていると、一番下には、最後に行った作業(修正プログラムのチェックやダウンロード、適用など)が記録されているはずである。自動更新でエラーが起こった(と思われる)場合は、このログを調べるとよい。

WindowsUpdate.logの例
自動更新の動作状況はこのログ・ファイルに記録されているので、これを調査することにより、トラブルシューティングの手助けになる。
  「error」という文字列を、ファイルの末尾から逆に探す。
  エラー・コードの例。

 ログの内容のほとんどは、自動更新が順調に動作していることを表すための記録であり、詳細に見る必要はない。しかし何らかの問題が起こった場合は、エラーの内容やそれに関する情報なども出力されているので、それを手がかりにしてトラブルシューティングを行う。具体的には、ファイルの末尾から逆順に(上に向かって)「error」という文字列を検索すればよい(大文字/小文字の違いは無視すること)。

 するとエラーが記録された行が見つかるだろうから、その近辺にあるエラー・コードやエラーの手がかりとなる文字列を取り出し、インターネット検索エンジンで検索してみればよい。すると、同様のトラブルの事例や解決策などが見つかるだろう。自動更新のエラー要因にはさまざまなものがあるが、一般的には、ネットワーク構成(特にProxyサーバ経由の場合)の設定ミスや、(ネットワークの混雑やエラーによる)ダウンロードの失敗、修正プログラムの適用対象や適用済み環境の検出ミスなどのトラブルが多いようだ。End of Article

エラー・コードの検索結果
エラー・コードが見つかれば、それを検索エンジンで調べると、同様のトラブル事例などが得られる。
  先ほど見つけたエラー・コードを検索してみる。
 
関連記事(Windows Server Insider)
Windows TIPS:自動更新で修正プログラムがインストールできない場合の対処方法
Windows TIPS:Windows Update後継のMicrosoft Updateを利用する
Windows TIPS:Windows Updateを無効化する
Windows TIPS:Windows Updateのファイルを個別にダウンロードする
Windows TIPS:Windows Updateの不要な項目を表示させないようにする
Windows TIPS:オフラインで修正プログラムを入手・適用する
Windows TIPS:自動更新における自動再起動を抑止する
Windows TIPS:グループ・ポリシーでWindows Updateの実行を禁止する
Windows TIPSディレクトリ:自動更新/Windows Update/SUS/WSUS
連載:そこが知りたい Windows Server Update Services
Insider's Eye:パッチ適用サービス新版、Microsoft Updateの機能としくみ
[運用]Windows Server Update Services
[運用]Microsoft Software Update Servicesの実力を探る
 
この記事と関連性の高い別のWindows TIPS
Windows 7/Server 2008のWindows Updateの使い方(設定編)
Windows Updateを無効化する
自動更新で修正プログラムがインストールできない場合の対処方法
シャットダウン時に更新プログラムを適用させる
Windows 7/Server 2008のWindows Updateの使い方(基本編)
自動更新における自動再起動を抑止する
修正プログラムのアンインストール情報を削除してディスクの空き容量を増やす
Microsoft Updateカタログでファイルを個別にダウンロードする
このリストは、(株)デジタルアドバンテージが開発した
自動関連記事探索システム Jigsaw(ジグソー) により自動抽出したものです。
generated by

「Windows TIPS」

ホワイトペーパーTechTargetジャパン

Windows Server Insider フォーラム 新着記事

@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)

RSSフィード

スキルアップ/キャリアアップ(JOB@IT)

- PR -
- PR -

お勧め求人情報

キャリアアップ 〜JOB@IT
@IT Special -PR-
  企業の仮想化に足りない“発想”とは?
仮想化運用管理のキモは意外なところに!

New!
  操作もマニュアルも分かりやすい!
ユーザー視点で開発されたPC管理ツール

New!
  仮想化すればコストは削減できるか?
仮想化に必要な「3つの視点」を解説する

  セキュリティを知り尽くす上野氏が登壇!
@ITメールソリューションLive! in Tokyo

  運用管理の課題を“2つの観点”から分析
ユーザー満足度の高い「仮想環境」とは?

  世界に通用するストレージの作り方とは?
製品に込めた思いを富士通の開発者に聞く

  OSSで手間も時間も、障害も減った――
「マピオンの事例」オープンソース活用法

  “知る人ぞ知る”DBのカリスマが初来日
彼と「直接話せるチャンス」を逃すな!

  「ノートPCの持ち出し禁止」で大丈夫?
情報漏えいを防ぐ管理手法とインフラは?

  1日の処理を1秒に――MySQLの達人が語る
「コスト削減」できるチューニング

  ドキュメント作成を自動化して、SEの作業
効率を大幅アップ! Visio 2007の魅力

  急速に広がるHyper-Vでのサーバ仮想化
そのベストプラクティスをデルが解説

  @IT主催セミナーで語られた、「担当者に
求められるセキュリティ対策」をレポート

  @IT「Windows 7」 特設サイトオープン!
最新情報・移行ノウハウを公開しています