ながさき新着ニュース(5日PM 7:38)
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長崎新聞
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韓国政府が対馬の松原さんに勲章 民間文化交流で友好増進に寄与
朝鮮通信使縁地連絡協議会(事務局・対馬市、17自治体)の理事長、松原一征さん(64)=同市厳原町=が、韓国政府から修交勲章「崇禮章」(スギョフンザン・スンレザン)を受け、5日、財部能成市長に報告した。
受章理由は、民間文化交流活動を通じ韓日友好協力関係増進に寄与した功績。韓国政府が民間外国人に授与する最高の勲章という。
同協議会は1995年発足。江戸時代の約200年間に対馬を経由して12回来日した朝鮮国の外交使節団、朝鮮通信使とその善隣友好の精神をテーマに、国内のゆかりの地と韓国を結び、交流を続けている。
松原さんは厳原町生まれ。対馬と福岡を結ぶ海運会社社長を務めている。90年5月に来日した韓国・盧泰愚大統領の宮中晩さん会の演説で、「誠信の交わり」を掲げて日朝外交に尽力した対馬藩の儒学者、雨森芳洲を知り、翌月、歴史愛好家の仲間と「対馬芳洲会」を結成。島内各地に朝鮮通信使関連の記念碑を建立する活動を始めた。
さらに、通信使の顕彰を地域活性化につなげようと、全国ゆかりの自治体を訪ね歩き、95年に同協議会を結成した。会員は17自治体のほか、33団体、9個人。毎年、交流大会を持ち回りで開いている。
韓国側にも働き掛け、2002年には釜山で朝鮮通信使文化事業会の前身となる組織が発足。通信使を通じた文化交流活動が韓国まで広がった。
授章式は4日、在福岡韓国総領事館であり、金賢明(キム・ヒョンミョン)総領事が手渡した。
松原さんは「身に余る光栄。個人というより、歴史的に日韓友好の橋渡し役をした対馬が受章した気がする。勲章に恥じないようこれからも精進し、日韓の縁地同士の姉妹縁組を増やしていきたい」と話した。
報告を受けた財部市長は「わが事のようにうれしい」と笑顔でたたえた。
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