県警振り込め詐欺総合対策本部は13日、09年の被害状況を発表した。510件(前年比1014件減)で被害総額は7億8470万円(同15億2483万円減)だった。被害額は前年に比べ約7割減少し、統計を取り始めた04年以降でも最少となった。
おれおれ、架空請求、融資保証、還付金のいずれの手口も減少した。被害者は60歳以上の高齢者が7割を占めた。
また、おれおれ詐欺被害の7割で事前に「携帯電話が壊れ、番号が変わった」などと電話があったことから、県警は今後、「携帯電話が壊れても番号を変えるケースは少ない」と周知したいとしている。被害に遭わなかったが「不審な電話があった」などと寄せられた情報は、前年より2233件多い8850件だった。
県警は「昨年10月以降は被害が再び増加に転じた。犯行グループは依然として多い」と注意を呼び掛けている。【浅野翔太郎】
毎日新聞 2010年1月14日 地方版