ベルトを奪取した亀田大毅は父・史郎氏と握手を交わす=神戸ワールド記念ホール
「WBA世界フライ級タイトルマッチ」(7日、神戸ワールド記念ホール)
亀田3兄弟の父・史郎氏(44)はリングサイドからゲキを飛ばし、万感の思いで大毅の戴冠を見届けた。「やっと興毅に並んだな。練習してもなかなか身につけへんし、何をしても一番になれないと思っていた。苦しかったやろうけど、本当によく頑張った」と褒めたたえた。
試合後に大毅が自作の歌を披露。「あいつがチャンピオンになれたのは亀田家だけの力じゃない。みんなに支えられたおかげ。その気持ちを伝えたかったんやろう」と目を細めた。07年10月の内藤戦で大毅が反則行為を重ね、判定負け。自身もセコンドライセンス無期限停止処分を受けた。史郎氏にとっても苦しい日々が続いたが、大毅の王座奪取は何よりの朗報だ。
この日、セコンドについたWBC中米連盟バンタム級王座の三男・和毅(18)は「オレもチャンピオンになって世界初の3兄弟チャンピオンになる」と兄2人に続くことを誓った。
(2010年2月7日)