ハワイ滞在中の元横綱朝青龍(29)が現地でゴルフを楽しんでいたことが7日、分かった。昨年5月の夏場所直前、横綱白鵬ら複数のモンゴル人力士と“懇親コンペ”に興じてバッシングされた因縁のゴルフだが、この日はフリーな立場になった“旅人”として、常夏の島で心身ともに疲れた体を癒やしていた。
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フジテレビ系のニュース映像によると、朝青龍は滞在2日目となる現地6日午前10時すぎ、宿泊先のホテルから姿を現した。昨年5月、千葉での“ゴルフ騒動”と同じ赤いサンバイザーをかぶり、襟を立てた黒いポロシャツ、短パン、サングラス姿。迎えの白いリムジンに、ゴルフバッグを詰めて乗り込んだ。
夕方、ホテルに帰った朝青龍は「まだマスコミの前で話すことはできない」と報道陣の取材を拒否。関係者の話によると、朝青龍は「オレはプライベートでハワイに来ているので、ゴルフにも行くし、飲みにも行く」と話しているという。
昨年のゴルフ騒動では初日の対戦相手だった小結(当時)鶴竜も含まれ、土俵で戦う者同士の交流が、八百長疑惑に揺れた角界の中では“軽率”と批判された。だが、今回、すべてを失った元横綱にとって縛られるものは何もない。つかのまの息抜きで傷んだ心を癒やしたに違いない。
(2010年2月7日)